大河ドラマ「べらぼう」を毎週楽しみに見ている。当時の江戸文化を牽引した名プロデューサー、蔦谷重三郎の一代記だが、ドラマの中でよく話題になる「黄表紙」(大人向けの娯楽小説)を見ると、挿絵の多さに驚く。日本の漫画は黄表紙に原点があるのではないかと思ったくらいだ。そうしたら、まさにそのことを見せてくれるという展示があるというではないか。 「ぜんぶ、北斎のしわざでした・展」では、「北斎漫画」を展示・解説して、北斎の技法、技巧のすごさと、今の漫画の表現方法がすでに「北斎漫画」に存在したことを教えてくれた。 踊り手のポーズを描いたものは、一つ一つの画をパラパラめくれば、あたかも人が踊っているように見える。…