寢覺め夜深き窓の外 しばし雲間を洩れいでゝ 靜かに忍ぶ影見れば 月は戀にも似たりけり。 浮世慕ふて宵々に 寄する光のかひやなに 叢雲厚く布き滿てば 戀はあだなり月姫よ。 あだなる戀に泣く子らの 手に育ちけむ花のごと 色青じろう影やせて 隱れも行くか雲の外。 (『月と戀』土井晩翠 天地有情より) ある大学の研究室で、国文学者のF先生との話し・・・ F「・・・・かくれもゆくか・・くものそと・・・っていうんですよ」 私「はぁ・・・どい ばんすい・・ですか・・?」 F「知りませんか・・有名なんですがねぇ・・・ そうそう ♪ はるこぉ~ろぉ~のぉ はなぁのえん~・・・っていう歌・・ 知ってるでしょ」 私…