刑務所、少年刑務所、拘置所等の刑事施設に勤務する国家公務員。
法律により正式に刑務官が定義されたのは、2006年5月施行の「刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律」である。同法第十三条「刑務官は、法務省令で定めるところにより、法務大臣が刑事施設の職員のうちから指定する。」とされている。この法律が出来るまでは、通称でしかなかった。
『社会は個人に対して極刑を加える権利をもつかのようにふるまうが、社会は浅薄きわまりない悪徳をもっていて、己れの行うことを自覚する力がない。 オスカー・ワイルド『獄中記』(角川書店)』 理性を持ち、自覚を持つことは、人間の成熟度を示す一つのゲージとされます。 これは、無意識下でも、意識下でも問われることです。 社会的に、逸脱した犯罪行為をどこまで許容できるのか? 「死刑廃止論」も、根強いものがあります。 私は、死刑も必要だと考えています。ただ、冤罪をなくす事が前提ですね。 でも、感情的な集団が、加害者を石打ちにするような光景は目にしたくないと考えています。 人のいのちを奪うことには、慎重であるべ…
「刑務所」 よく聞く言葉ですが、その実態を知る人は、実際の入所者以外、ほとんど知られていないのではないでしょうか。 かくいう僕も、今回ご紹介する本「刑務所しか居場所がない人たち」を読むまでは、全く理解していませんでした。 刑務所というのは、極悪な犯罪を犯した人たちが収容される恐ろしい場所で、魑魅魍魎たる者が跋扈し、刑務所の高い塀や、刑務官の方たちが、平和な社会側に飛び出さないように、守ってくれている、僕はそのように思っていましたし、大方の人たちはそのように考えているのではないでしょうか。 ところが、この本を読んで、刑務所に対する考え方は180度変わりました。 実際は行き場のない障がい者の人たち…
今回は中村文則さんの「何もかも憂鬱な夜に」からのお題です。 この小説は死刑囚と刑務官を中心に進みます。 詳しいあらすじはリンクをご覧ください。(僕が持ってる本と表紙が違います!) 何もかも憂鬱な夜に 作者:中村 文則 集英社 Amazon 刑務官とは囚人の監視をする仕事で、ときには死刑囚も含みます。そして死刑の執行にも携わります。「奪われて然るべき命」と裁判で判決されたとしても「命を奪う」という行為は心理的負担をかけます。もちろんそれに対してケアはされているのですがそれでも十分とは言えません。 私たちは重大事件が起こるとその判決については気にしたとしたとしても、その先、その判決をどのように実現…
読了本です。 看守の信念 城山真一 刑務所での話で、看守の流儀からの続編です。 刑事や検察、弁護士などの目線の小説はたくさんあるけれど 刑務官目線の小説ってあまりないような。 (知らないだけかもしれませんが) 受刑者も刑務官もそれぞれの心理描写が上手い作家さんでした。 一人ひとりに感情移入できる小説が好きです。 azuazuazukina.hatenablog.com azuazuazukina.hatenablog.com ランキング参加中読書 \読んでいただきありがとうございます/ にほんブログ村 ランキング参加中ライフスタイル ランキング参加中雑談 ランキング参加中Think<書くことは…
刑務官にウェアラブルカメラカメラ装着の提言書を、法務省が立ち上げた第三者委員会が斎藤健法務省に提出しました。名古屋刑務所の受刑者暴行問題を受け、全国の刑務所などを対象とする再発防止策です。刑務官にウェアラブルカメラカメラを装着させ、別室で映像をチェックする監督者が遠隔で指導できるようにするなどの管理体制の整備を求めています。詳しくはこちらへ> www.tsubaki21.com
昨日の深夜過ぎ、 私は、yahooトピを見ていた。 先日そこに掲載されていた、 刑務官の仕事に関する記事を読んだ。 この内容が、まあまあの衝撃だった。 その後私は、ある疑問を持った。 その事は、ここには書けない。 そして、その事を検索したら、 真実と言えるような記事は出て来なかった。 でもyahoo知恵袋で、その質問に対する回答を している人が、数人いた。 私は最初、彼らの事を鵜呑みにしてしまった。 そして昨日、また刑務官に関する記事が yahooトピに掲載されていた。 そして私は深夜、その扉を開けてしまった! それは、漫画で描かれていた、刑務官の過酷な仕事内容。 それは、200ページ以上に及…
しょうちゃんの読書日記パート41は、吉村昭の短編小説で、人間の死が共通のテーマになっているようです。拘置所の刑務官や死刑囚、戦時中の空襲などが頻繁に登場し、非常に暗い、そして胸が締め付けられるような話題ばかりですが、読んでよかったと思いました。彼は、緻密な取材に基づいた壮大な長編の歴史小説が有名ですが、このような現代の短編小説も書いているのですね。 少し違和感を覚えたのは、昭和の作家(1927年生まれ)だけに、フェミニストでない、というのか、フェミニズムに否定的なように感じましたが、歴史小説ではそれほど重要でない要素なのかもしれません。