秒速5センチメートル｜思い出にできないまま歩く時間 人と人の関係には、名前をつけづらいものがあると思う。 “特別”という言葉でしか表せない、不思議な感じ。 そんな関係のことを、久しぶりに思い出した。

盈盈一水読み方:えいえいいっすい愛する人に言葉をかけることが出来ない苦しい思いのこと。「盈盈」は水が満ちている様子。「一水」は一筋の川のこと。牽牛と織女の七夕伝説を題材に、一筋の天の河で隔てられているために、見つめるだけで会話することが出来ない切なさをうたった詩。 これまた、文字ではもちろんのこと音としても初耳です。広告代理店かと思いましたが、あれは内藤～でした。 愛する人に言葉をかけられない状態ってまぁ確かに切ないけどけっこう幸せだと思うんですけどね。私だけですかね？中学校時代がそうでした。もっともあれは、愛ではなくて恋でした。 大学から先は初めのうちお酒の力を借りてましたがそのうち素面でも…

#秋の日はさびし切なし……★☆ 秋の日は さびし切なし 部屋の棚 あらゆる花を もて飾れども： 与謝野晶子 ： 歌意：部屋の棚にあらゆる花を飾ってみても、秋の日はどうしてこんなに寂しくて切ないのだろう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ # 夏より秋へより■□■ みんなぁ、元気ぃ～？ 読み方やでぇ～・・・ あきのひは さびしせつなし へやのたな あらゆるはなをもて かざれども みなさん、お元気？ あらっ！珍しくマナちゃん元気ないわね。 ハァ～ だって、物思う秋やもん。 涼しくなったのは嬉しいけど、ウチは乙女やから秋になると物思いするんや。 ハァ～・・・ マナちゃんは物思いしてちょうどの音…

小学校の裏にあった古びたフェンス。 子供の頃、よくその隙間から覗いていた青空を今でも鮮明に覚えている。 あの青空は僕にとって「大人の世界」の象徴だった。 当時の僕にはその青空が遠くて、でもいつか手に入れられるものだと信じていた。 「大人になったら、きっとあんな風に自由に空を見上げていられるんだろうな」と、勝手に想像していた。 フェンスの隙間から見える景色はぼんやりしていて少し不完全だったけど、それでもその向こうに広がる青空は、いつも夢のように輝いていたんだ。 そして、毎日少しずつ大人に近づくことであの青空に近づけると思っていた。 でも、今大人になった僕はどうだろう？ あの頃の青空には届いたはず…

夏の終わり、俺たちは二人で北の山に登った。大学のサークル仲間であり、気の合う友人でもある 拓也 と俺。普段はヘラヘラしてるくせに、自然に関しては妙に真面目な奴だった。 目的は山頂の向こうにある湖。人がほとんど立ち入らない“幻の湖”だ。拓也が地図と衛星写真で見つけて、しつこく誘ってきた。 「遭難とかないから。GPSあるし、予備バッテリーも3つある！」 その言葉を信じて、俺も軽い気持ちで同行した。 でも、あの夜から状況は一変した。 下山途中、夕立が来た。 急な雨と雷、道はぬかるみ、木々は見分けがつかないほど揺れた。焦ってルートを外れ、気づいた時には完全に迷っていた。 GPSは圏外。バッテリーは雨で…

娘三人は一身代(むすめさんにんはひとしんだい)意味養蚕や製糸に女手を必要とした土地のことわざで、娘が三人あれば、手が多くなるから一財産つくることができるということ。 私は５人兄弟の末っ子で上は全部姉でした。昔のことだから、姉弟が多いのは珍しくないにしても、それにしても、自分で商売を立ち上げた父がいかに後継ぎが欲しかったか今思うと切ないほどわかります。当時はそれを重荷に感じて大学辞めて家を出てしまいました。なんとも親不孝でした。 うちが養蚕や製糸を営んでいれば一財産作ることが出来て私も分け前にあやかれたのに、、、なんて、いまだに自分勝手なこと思ってます。 ランキング参加中雑談 ランキング参加中雑…

youtu.be 歌人の東直子さんが映画を見て歌を詠むという本「魚を抱いて」は短歌と映画についてのエッセイと絵がセットになっている本で、見たことのある映画の話も短歌も、そう来るか！と思いながら興味深く読んだ。 その本の中の未見の映画で、ちょっと惹かれたものがあったので、配信で見てみた。 田中裕子と岸辺一徳の「いつか読書する日」。 2005年なので20年も前の映画だけど、うわ、どうしよう、なんというかすごい好き！今夜は余韻で眠れない！と思うほど良かった。 なんか、昔一番好きだった人に見せたいと思うような映画だったな。 あの壁中を埋める本棚の小さな部屋のシーンを見せてあげたい。 ひとりの男性を30…