岡田山1号墳(島根県松江市大庭町)から出土した儀仗刀。鉄地に銀象嵌の施された装飾付大刀であり、刀身に「額田部臣」を意味する銘がある。6世紀後半のものと推定されている。 岡田山1号墳 銀象嵌が施された大刀 刀身の銘 参考文献 岡田山1号墳 岡田山古墳群は、意宇平野西縁の低丘陵裾部、標高約260mの室山から北方に派生した小支丘の先端部に位置する。岡田山1号墳はこのうち北側に位置する全長約24mの前方後円墳。前方部の前部(南側)に長さ約23m、幅28〜29m、高さ1.6mのいびつな長方形のテラスを備えている。 岡田山1号墳の内部構造は横穴式石室。石室は、後方部のほぼ中央から西側に開口している。全長5…