仮想通貨、発想は面白い通貨だったが、今や誰が見てもピーキーに跳ね回る投機家の玩具。 理念は面白い。 『既存の中央銀行を置き換える、P2Pの電子通貨』 一般の電子マネーのように、既存の各国の通貨に依存しない、全世界で流通できる通貨の実現。 だが現実は、“投機市場の化け物”と言わざるを得ない。 何故こんなことになったのか? 何やらこれは経済界の謎らしいが……日本の江戸時代の人は、当然のように誰もがその答えを知っていた。 『金は天下の回り物』 ――つまるところ、『天下を回らない金なんぞ金じゃない』 これに尽きる。 だが、江戸時代の言葉で仮想通貨の失敗を説明するのは少々難しいので、今回は私の作った新理…