「もう、できることはほとんどない」 「このまま在宅で支え続けていいのだろうか…」 要介護5の状態とは？ 現場でよくみられる「要介護5」の特徴 ①移動・姿勢保持はほぼ不可 ②ADLは全項目で全介助 ③認知機能は重度障害が多い ④医療依存度が非常に高い 要介護5で利用できるサービス ①訪問介護 ②訪問看護 ③訪問リハビリ ④短期入所（ショートステイ） ⑤施設サービス ⑥福祉用具 実践での考え方 ①目標にしない方がいいこと ②現実的で重要な目標 根拠となるエビデンス まとめ 要介護5は、介護保険制度の中でも最も重度であり、生活支援ではなく、“全面的ケア”が求められる段階です。 要介護5の状態とは？ …

「もう、ほとんど1人では何もできない」 「在宅で生活を続けていいのか、施設を考えるべきか…」 要介護4は、介護現場でも「支援の質」と「判断の遅れ」が生活の明暗を分ける段階です。 要介護4の状態とは？ 日常生活のほぼすべてに全面介助が必要。 移動・排泄・入浴は原則「全介助」で、24時間の見守りが現実的に必要なレベルです。 現場でよく見る「要介護4」の特徴 ①移動・姿勢保持が極めて困難 ・歩行：不可 ・車椅子常用orベッド生活 ・座位保持も不安定（支持・クッション必須） ・リツイはほぼ不可（介助下で数秒のみ） →ポジショニングが崩れると一気に合併症リスクが上がる段階 ②ADLはほぼ全介助 ・移乗：…

要介護3の状態はどんなイメージ？ 一言でいうと… ・立ち上がり・歩行がかなり不安定 ・ADLの大部分に介助が必須 ・家族の介護負担が大きく、専門職の支援が必要 要支援2と比べると、「部分介助→全介助より」へ行こうしやすいレベルです。 要介護3でよく見られる特徴 ①ADLの多くで介助が必要 ②認知機能低下が混在するケース ③医療的管理が必要になるケースも増える 要介護3で利用できるサービス ①訪問介護（身体介護中心） ②訪問看護 ③訪問リハビリ ④デイサービス（通所介護） ⑤デイケア（通所リハビリ） ⑥ショートステイ（短期入所） ⑦福祉用具貸与 要介護3に関する臨床エビデンス ①転倒予防：多要素…

ブログを訪問いただきありがとうございます。あめ玉です🍬 毎週火曜日は読書や映画。それ以外は医療福祉系の投稿をしています💉 今日は、介護保険と障害福祉について。 今回はちょっと専門的かつ話長めです。 以前、職場でこんな話（事例）が出ました。 ある障害者がA市の精神病院に入院中に65歳になった。A市では主治医の指示があれば、介護保険サービスではなく障害福祉サービスを優先して受けられるとのことだが、住所地であるB市では、まず介護保険を優先してサービス調整をしなくてはならないとのこと。この違いは何なんだろうか。 話の争点は、退院し自宅に戻る際、どちらのサービスを利用すべきか。 職員さん「保険者ごとの考…

ブログを訪問いただきありがとうございます。あめ玉です🍬 毎週火曜日は読書や映画。それ以外は医療福祉系の投稿をしています💉 今日は、介護保険料未納による給付制限について。 介護保険料を未納した場合、督促状が送られてきます。滞納期間が１年を超えると、「給付制限」がかけられます。 〇介護保険料未納による給付制限 滞納 期間 自治体の対応内容 利用者負担の変化 1年以上 給付制限開始。介護サービス費用を一時的に全額自己負担し、後から9割返還される仕組みになる 一時的に全額自己負担（後で9割返還） 1年半～2年 給付差し止め。介護サービス費用を全額自己負担し、返還もなし 完全に全額自己負担（返還なし） …

要支援→要介護に上がる瞬間は、ご本人の生活にとっても「見立て」が非常に大事になるタイミングです。 この記事では、要介護1の状態と利用できるサービスをわかりやすく解説します。 要介護1の状態ってどんな感じ？ ①よくある「要介護1の特徴」 1.ADLの一部で介助が必要 2.IADLはほぼ支援が必須 3.認知面での軽度低下 4.筋肉低下・フレイル・転倒リスクが高い ②要介護1で利用できるサービス 1.訪問介護（身体介護+生活援助） 2.訪問介護 3.訪問リハビリ 4.通所介護（デイサービス） 5.通所リハビリ（デイケア） 6.短期入所（ショートステイ） 7.福祉用貸与 ③根拠研究 ④まとめ 要介護1…

今回は臨床現場でもよく質問される「要支援2って実際どんな状態なの？」というテーマをなるべくわかりやすくまとめてみました。 要支援2の方によく見られる特徴 身体機能の低下が明らか IADL（手段的ADL）の負担が大きい 体力・筋力低下が強い 軽度の認知機能低下を伴うケースも 要支援2で利用できるサービス（実践編） 1.介護予防訪問介護（生活援助メイン） 2.介護予防通所介護（デイサービス） 3.介護予防訪問リハビリ（PT/OT/ ST） 4.福祉用具貸与（要支援で使えるもの） 5.地域包括支援センターの介護予防ケアマネジメント リハビリ視点の見立てポイント 根拠となるエビデンス まとめ 結論から…