責任編集 金谷 治 「世界の名著 10 諸子百家」 中央公論 奥付を見ると昭和41年7月20日初版発行とあります。元々本書は亡父の蔵書を頂戴したもので、折に触れて手にして読み返しておりました。 本書は、先ず諸子百家の全体的な解説があり、これだけを読んでも結構な学びがあります。本編は、墨子、孫子、荀子、韓非子の四人の思想家の文献を書き下し文としたものとその口語訳と解説で構成されております。 私は高校時代の漢文はかなり苦手意識を持っておりました。大学受験でも古文や漢文がないところを選んだくらいです(涙) しかし、本書は口語訳があり、これだけ読んでも内容的には理解できますので、気が向いた時に読んでい…