世間の朝食時間帯に私も朝食を摂る。久かたぶりだ。 読む仕事が溜っている。仕事したくないわけではない。したいし、する気でいる。だが気力の横溢が訪れぬために、日延べしてきたのだ。 読むだけのことだろう、なにをもったいつけているのだと、思われがちだし、云われてもきた。素人じゃあるまいし、ただふつうに読んでるわけじゃねえんだと、威勢のよい齢ごろには啖呵を切ったこともある。今では、ごもっともさまです、面目次第もございませんと謝る。 乗りの好い気紛れが訪れて、夜通し読み続け、払暁ころに一時間ほど仮眠したあと、また読み継いだ。寝そびれた。 気分転換に、朝飯を食う。一日一度のチャント飯を、ここで食ってしまうこ…