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一人称単数
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一人称単数

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どうしようも無い悲しみや寂しさに

村上春樹著 短編集「一人称単数」から「石のまくらに」について ネタバレを含みます ここ最近はずっと田崎つくるについて書かせて頂いていましたが、理由があってふと手に取って読んだ、この作品が、とても心に響いたので、つくるの途中ではありますが、書かせてもらいます。 つくるも今後また続きを書きますので、よかったら読んで頂けると幸いです。 短編集「一人称単数」は、全て一人称で書かれており、読んでいて、これまでの村上作品とまた違った印象を受けると思います。 その中で、この「石のまくらに」という作品は、一番最初に位置しています。 この短編集の全てというわけではないですが、 幾つかの作品は、村上さん自身の体験…

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人を愛するとは?(by品川猿)②

村上春樹著 短編集「一人称単数」の中の「品川猿の告白」について② ネタバレを含みます また、猿が猿を好きになる、というのでは無く、猿が人間を好きになる、という設定がこの話の奥行きを広げているのではないでしょうか。 本文で猿自身も述べていますが、猿が人間を好きになる、という事はその気持ちが成就する事はまずあり得ないという事実にすぐに突き当たります。 自分の、相手を愛する気持ちが絶対に叶えられる事は無いという絶望感は、どれほどのものでしょうか。 それでも、猿は愛する事を諦めていない、 (しかも、7人も愛した後、もう一人、愛そうとしている‼︎) 報われないと知りながら、人を愛し続ける猿に「報われなく…

人を愛するとは?(by品川猿)①

村上春樹著 短編集「一人称単数」の中の「品川猿の告白」について① ネタバレを含みます この短編集「一人称単数」は、村上春樹の作品の中で、珍しく、僕等の一人称での語りで物語が進んでいく構成になっています。 その中で「品川猿の告白」は、8作品中、7番目の 最後に近い配置になっています。 主人公は群馬県の鄙びた温泉宿に泊まる事になるのですが、その理由など、背景はほとんど書かれていません。 簡単にストーリーを書くと、温泉に入っていたら、人間の言葉を話す猿が旅館の従業員として入ってきて、背中を流してくれる。そして、お風呂から上がった後で、部屋で一緒にビールを飲みながら、猿の身の上話を聞くという、これだけ…

安定の村上作品短篇集 |『一人称単数』村上春樹

皆さん、こんにちは。 突然ですが、ブックオフのブックチケット、なる制度、ご存じでしょうか。 ブックオフはただでさえ安いのですが、このブックチケットは言わばプリペイド。月350円払うと店内220円(税込)以下の本と月5冊まで交換可能、というものです。 つまり5冊までだけど一冊70円で買える、というものです。 ということで、最近比較的新し目の本が読めるのはこうした制度の恩恵もあります。 さて、では本題に入ります。 はじめに 所収作品 個人的経験か、それとも創作か、でも関係なく面白い おわりに はじめに 謂わずと知れた巨匠、村上春樹氏。本作は2020年に発表された作品となります。 所収作品 本作は短…

村上春樹『一人称単数』2020・文藝春秋-死の影、邪悪なるもの、そして、黒ビール

2020年7月のブログです * 村上春樹さんの新しい短編集『一人称単数』(2020・文藝春秋)を読みました。 6年ぶりの短編小説集ということで、8作からなります。 面白かったです。 短編小説集というのは、いろいろな小説が入っているので、それぞれに感じるところがあって、面白いです。 いわば、日替わり定食みたいで、どれもそれぞれにいいです。 ここで、突然、日替わり定食のたとえが出てきたのは、おそらくは、最近、読んだ原田マハさんの『まぐだら屋のマリア』(2014・幻冬舎文庫)のせいだと思うのですが、そういえば、マハさんのこの小説も、死、邪悪、そして、生き残ることなどがテーマだとも読めます。 さて、村…

「私」と「誰か」の相関と互換

『一人称単数』/村上春樹/文春文庫/2023年刊 一人称単数の短編小説を、村上春樹さんは過去にいくつも書いている。この短編集に収録された八編には「”僕”もしくは”私”が語る物語」という以外にも、それが小説家・村上春樹である(と思わせる)という共通点があるけど、それだって過去にいくつか例がある。だから最初に読んだときは、どうしてこの短編集に限ってわざわざ『一人称単数』というタイトルにしたのかがわからなかった。今も、わかりはしないけど。 「クリーム」は、同じピアノ教室に通っていた女の子から手の込んだすっぽかしを喰らう話で、表題作「一人称単数」は、バーでたまたま隣あった女性から身に覚えのない吊し上げ…

読書の記録 ⭐︎ 「一人称単数」

▼ 私のYouTube チャンネル、宜しかったらご覧下さい 🎀www.youtube.com 久しぶりに読書についてです。 今回はこちらを読みました。 一人称単数 [ 村上 春樹 ] 楽天で購入 題名通り一人称で書かれた短編集。 だから村上春樹氏の実体験が盛り込まれているのだろうなと感じます。 もちろん、ある部分はフィクションが混ざっているのだと思うけど。 この本は2020年発行です。 割と最近の本なのだね。 村上春樹氏の長編小説が発売になると、情報番組で取り上げられたりして、 ハルキストたちがこぞって新刊を買い求める様子がテレビで報じられたりしますよね。 しかしこの本については私は知りません…

村上春樹「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」(『一人称単数』)を考察する

前回の記事で芥川龍之介「歯車」を取り上げたのは、村上春樹「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」という短編を再読してみたかったからでもあります。 この短編は村上春樹の現最新短編集『一人称単数』(2020)に所収されていて、8つの短編の中でも一番分量があり作品の重みからも中核的部分を担っていると考えられます。 その短編内でキーとして登場する小説が「歯車」です。 今日はそれらを踏まえた上で「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」を再読し、気づいたことを書き記してみたいと思います。 ⒈ 『一人称単数』全体に共通する視点 ⒉ 『ウィズ・ザ・ビートルズ』のLPを抱…

一人称単数/村上春樹〜問題は語られていない部分にある。語る側は自分に都合のいいことしか語らない。〜

《内容》 「一人称単数」とは世界のひとかけらを切り取る「単眼」のことだ。しかしその切り口が増えていけばいくほど、「単眼」はきりなく絡み合った「複眼」となる。そしてそこでは、私はもう私でなくなり、僕はもう僕でなくなっていく。そして、そう、あなたはもうあなたでなくなっていく。そこで何が起こり、何が起こらなかったのか? 「一人称単数」の世界にようこそ。 「UFOが釧路に降りる」を久しぶりに読んだ時、村上春樹がずっと書いているのは’暴力’なのだな、と急に感じた。 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫) 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 暴力性は「アフターダーク」や「海辺のカフカ」などはすぐにわかるけ…

考察・村上春樹著『謝肉祭(Carnaval)』ヴィーナスの醜さ

今回は「一人称単数」より『謝肉祭(Carnaval)』を考察します。この短編では、主人公の友人としてF*氏という40歳代の女性が登場します。彼女は「とても醜い女性」で、最後には詐欺事件の犯人として逮捕されます。ネットでは「モデルは誰か?」と犯人捜しが行われています。 短編集「一人称単数」ではエッセイ形式で書かれていますので、著者の実体験のように読むことが出来ますが、基本的には創作として扱った方が良いと私は思っています。そうしないと「品川猿」が実在してしまいます。なので私は、『謝肉祭(Carnaval)』主人公は著者の等身大の架空の人物として読んでいます。 この短編では、女性の美醜がテーマのひと…


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