毎日新聞に月に一度掲載される、「井上寿一の近代史の扉」というコラムがあります。戦後80年を目前にして、7月19日は、「なぜ継戦したのか」という題目でした。1944年7月、サイパン島が陥落し、日本本土はB29の爆撃圏に入ります。以後、日本の犠牲者は、戦争末年に集中しています。せめて1944年中に戦争が終結していれば、犠牲者はあれほど多くはならなかった。ということで、「なぜ継戦したのか」という記事でした。この記事の中で、「4月5日にソ連が日ソ中立条約の廃棄を通告した」とありました。私は、8月9日に、いきなり、ソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して、対日参戦、満州に侵攻したと思っていました。確か、そう…