先日のキネ旬シアターは『マルティネス』でした。 監督・脚本:ロレーナ・パディージャ 出演:フランシスコ・レジェス 、ウンベルト・ブスブスト マルタ・クラウディア・モレノト 製作:メキシコ合衆国 老いと孤独をユーモアで描いたメキシコ人の女性監督の異彩を放つデビュー作、とのことです。 メキシコ映画を観るのは『アンダルシアの犬』や『忘れられた人々』で有名なルイス・ブニュエル監督がメキシコ時代に撮ったいくつかの作品を学生時代に名画座で観て以来のことだと思います。それ以後は記憶にありません。 メキシコで暮らすチリ人のマルティネスは偏屈で人間嫌いの60歳の男。会計事務所に勤め、決して日々のルーティーンは崩…