ソウル生活史博物館 5 別棟にあるカフェから博物館に戻って、見学を続ける。今開催している特別展は、うれしいことに「大衆音楽史」だ。戦前からのレコードが展示されている。プラハの博物館では、レコードとプレーヤーが置いてあって、自由に聞くことができたのだが、ここにはそういう設備はない。「音楽を聞きたい人は、スマホでご自由にどうぞ」ということなのだろう。ここの展示を見ただけでは、音楽史の流れが見えてこない。 私は韓国の音楽を本格的に聞いたことがない。韓国音楽の本は数冊読んだことがあるが、内容の多くは忘れている。帰国したら、「韓国大衆音楽史をちょろっとさらっておくか」と思ったのだが、帰国して書棚の本を片…