ちゃぶ台返しをしている当人は、何が気に入らないのかさえ、分かっていないのだそうです。 その人が感じている大きな不安が、そのようにさせるようです。 4畳半の家で暮らしていた戦後復興期の日本に語り継がれる一面です。 「自分の思い通りにならない」とか、「自分が所在ない」とかという気持ちは、人を不安のどん底に突き落とします。 そして、ある瞬間に、その感情が爆発し、食事が整ったちゃぶ台をひっくり返すのです。 瞬間湯沸かし器のような人のタイプがあります。 普段、穏やかを装っている人に多いです。 マグマが溜まるように、その人の怒りは着実に溜まっています。それが、導火線に火ががつくとドッカーンとなるのでしょう…