フミがぼくの地図の中心だった。どこが好きなのかしら、と言ったフミの言葉がふいに蘇ってきた。ぼくこそフミのどこが好きだったのだろう。自分の気持ちを知りたかった。ぼくは自身に問いたいがために地図を作ってきたのかもしれない。(辻仁成『アンチノイズ』新潮文庫、1999) こんばんは。今日の子どもたちは落ち着きがなかったなぁ。うまくチューニングすることができず、調律することもできず、教室のそこかしこからノイズが聞こえてきてなかなかに大変でした。その発達過程の特徴からギャング・エイジと呼ばれる小学3年生。明日はアンチノイズといきたいところです。 アンチノイズ。 騒音の排除ではありません。騒音の防止でもあり…