呼気にのって届く“内側の声”の正体 歯磨きも丁寧。定期検診も欠かさない。それなのに残る“におい”。「腸」からの小さなSOSが隠れていることもあります。 呼吸に混ざるのは、腸の“つぶやき” 腸で作られたガスの約15%は、腸壁から血液に吸収されます。その血液は肺に運ばれ、呼吸のたびにガス交換される。 つまり——腸内で起こったことは、少し遅れて“息”として姿を見せるのです。 腸内細菌叢が乱れてガスが異常発酵したとき。代謝物や毒素が増えて肝臓で処理しきれなくなったとき。 その一部が“呼気”となり、本人も気づかないうちに外へ出ていく。 においは、身体の内側の小さな手紙のようなもの。書き手は、腸や肝臓であ…