佐久間庸和です。わたしは一条真也として、これまで多くの言葉を世に送り出してきました。この際もう一度おさらいして、その意味を定義したいと思います。今回は、「こころの世界遺産」という言葉を取り上げることにします。 『慈経 自由訳』(三五館) 拙著『慈経 自由訳』(三五館)の帯には「親から子へ、そして孫へと伝えたい『こころの世界遺産』」と書かれていますが、この「こころの世界遺産」という言葉が反響を呼びました。同書の帯には、「『論語』や『新約聖書』にも通ずる、ブッダからの『慈しみ』のメッセージ」とも書かれています。「慈経」(メッタ・スッタ)は、仏教の開祖であるブッダの本心が最もシンプルに、そしてダイレ…