陽射し和む日がいく日か続くと、また冷える。三寒四温とはこれか。 建屋の西側、コインパーキングとの塀ぎわの隙間は、蕗の道だ。花盛りである。フキノトウを摘む興味はない。花が盛りを過ぎたら、むしるつもりでいる。放置しておくと、たくましい茎を伸ばしてきて、巨きな葉を道いっぱいにはびこらせる。そうなってからでは手を焼く。地中を横に這ってシンジケートを形成する地下茎が、あんがい頑強なのだ。草むしりの強敵のひとつだ。成長しきる前に、引っこ抜かねばならない。今はその適期を窺っているところである。 建屋の東側、隣家とのブロック塀ぎわの隙間は、彼岸花の道だ。秋の花芽へ向けて今は株に力を貯めようとてか、たくましく成…