18年越しの開花:東洋紡(3101)が宇宙で証明した、化学メーカーへの大胆な事業変革 宇宙で花開く、小さなフィルムの物語 「東洋紡」と聞いて、何を思い浮かべますか?多くの方は、かつて日本の産業を支えた、繊維や紡績の老舗メーカーというイメージをお持ちかもしれません。しかし、その認識はもはや過去のものです。今、東洋紡は、その長年の研究開発の成果を、なんと地球の遥か上空、宇宙という極限環境で花開かせようとしています。 同社が2007年に開発した高性能フィルム「ゼノマックス」が、開発から18年という長い年月を経て、人工衛星に搭載される太陽電池の基板として採用される可能性が高まっているというニュースは、…