養老孟司先生と神儒仏老 「儒仏老」について、養老孟司さんが、玄侑宗久さんとの対談本で、こんな事を言っていた。「脳と魂」ちくま文庫 76ページ 養老: (略) 旧制高校では、「社会を生きるには儒教、個人の問題を考える時は道教、 抽象思考は仏教」って教えられたそうですよ。なかなかいい結論でしょ。 玄侑:儒教はまさに「公」のためのマニュアルですし、老荘は「個」のための思想です からね。で、仏教が抽象思考・・・・・・・うーん、仏教は抽象思考ですか? 養老:私は実感としてありますけどね。実験室を出て自分でものを考えると、 たちまち仏教になっちゃったんですから。 玄侑:私らは学ぶ仏教の抽象性を具体に移して…