Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


山形浩生の「経済のトリセツ」

各種の書評など。

トップ>小説

小説

はじめに 本章の中身 ひとつ面白いところ:レムの敗北宣言 この先 はじめに はい続き。スタニスワフ・レム『SFと未来学』第5章「SFの社会学」。 スタニスワフ・レム『SFと未来学 I』 これで『SFと未来学』上下巻の上巻は全訳完了!いやあ、よく頑張ったなあ…

はてなブックマーク - スタニスワフ・レム『SFと未来学』上巻完訳:5章はただの罵詈雑言だが一つ面白い点

はじめに 本章の中身 感想:支離滅裂ではありませんか。 つづく はじめに はい続き。スタニスワフ・レム『SFと未来学』第4章「構造主義から伝統主義へ」。 スタニスワフ・レム『SFと未来学 I』 前章では、構造主義は役にたたない、という結論になった。この…

はてなブックマーク -  スタニスワフ・レム『SFと未来学』4章:結論ありきの独善的な決めつけばかり。

はじめに 第3章の概要 あらすじ:第3章 文学的創造の構造 はじめに:経験と文化 3.1 SFの生成構造 3.2 世界構造と作品構造 I 3.3 世界構造と作品構造 II 3.4 SFの構造的分類基準 レムの相変わらずひどい書きぶり 禁欲的な価値観の押しつけ 何のための「構造…

はてなブックマーク - スタニスワフ・レム『SFと未来学』3章:構造主義分析は役に立たないというだけ

はじめに 1. 「認識論」と、本書の大きな前提 2. 「空想的なものの認識論」あらすじ 序論 1. 世界への視線 2. 創造理論の導入 3. 未来学のパラダイム 4. 未来学の無力 5. まちがっていても意義ある予測 6. システムに依存する倫理 7. 幻影装置=VR 8. フィリ…

はてなブックマーク - スタニスワフ・レム『SFと未来学』2.2章:未来学と競う偏狭なSF論

なんかやっちゃったので、委員会諸賢はご参照ください。それ以外の人は見てはいけません。 R.A.ラファティ『アポカリプスいろいろ』 こないだあげた「どこにいっていたサンダリオティス」とセットになっている「エニスコーシー・スウィーニーの三つのハルマ…

はてなブックマーク - R.A.ラファティ『エニスコーシー・スウィーニーの三つのハルマゲドン』

いやあ、特に理由はないんだけど、かなり前からちょっと手をつけていたこんなのを仕上げちゃったので読みたい人は読んで……はいけませんよ。これはあくまで委員会内部の資料ですので。 R.A.ラファティ『アポカリプスいろいろ』より「どこにいってたサンダリオ…

はてなブックマーク - ラファティ『どこにいってたサンダリオティス?』

ヘリコニア地図 しばらく前からやっていた『ヘリコニアの冬』のAI支援翻訳が終わった。 ブライアン・オールディス『ヘリコニアの冬』 (pdf, 4.1MB) 何度か書いているけれど、かなりがっかりしたと言わざるを得ないね。それも含めて、訳者あとがきをつけまし…

はてなブックマーク - オールディス『ヘリコニアの冬』訳者あとがき

www.youtube.com レイモンド・チャンドラーの改訳、シリーズ化して次は『さよなら、愛しき女よ』を始めました。おー、映画化にはシャーロット・ランプリング様が出ていらしたのね! レイモンド・チャンドラー『さよなら、愛しき女よ』山形浩生訳 最初の5章と…

はてなブックマーク - チャンドラー『さよなら、愛しき女よ』改訳

前回、オールディスの未訳の大作『ヘリコニア』シリーズの翻訳を、AI翻訳の事例研究としてやってみている話をした。 cruel.hatenablog.com で、一ヶ月ほどで第一部『ヘリコニアの春』が終わった。途中で出張とかも入っていて手がつかなかった時期もあるので…

はてなブックマーク - オールディス『ヘリコニアの春』から『ヘリコニアの冬』へ

翻訳者、特に文芸翻訳系の翻訳者にAI翻訳の話をさせるとおおむね、簡単なもの、実務翻訳とか産業翻訳 (マニュアルとかね) ならできるけれど、高度な文芸翻訳はとうていできないよ、という自己充足的な自画自賛に陥るのが常だ。が、ぼくは昔から、翻訳なんて…

はてなブックマーク - AIと文芸翻訳:オールディス『ヘリコニアの春』を例に

ブライアン・オールディスとかがやっていたSF評論誌 SF Horizons の第二号に出たウィリアム・バロウズのインタビューなり。バロウズも比較的理性的かつ友好的な対応をしていて、後年のインタビューに見られがちな、神格化されたジジイのイカレた放談を一方的…

はてなブックマーク - W・S・バロウズインタビュー (SF Horizons #2, 1965)

万が一興味ある人がいれば: R.A.ラファティ『アーキペラゴ+α』山形浩生訳 レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』山形浩生訳 ラファティは一ヶ月以上前に終わっているがだれも読んでいないねえ。チャンドラーも半月前に終わっているけど、読んでくれたのは…

はてなブックマーク - R.A.ラファティ『アーキペラゴ』とチャンドラー『長いお別れ』とっくに終わってるんだが

昨日、チャンドラー『長いお別れ』の翻訳2章までやったが、その後ちゃらちゃらと終わったよ。 レイモンド・チャンドラー『The Long Goodbye』山形浩生訳 ぼくがこれに手をつけた事情については、ここからの一連のツイートを見てほしい。 マルタの鷹を読んだ…

はてなブックマーク - チャンドラー『長いお別れ』と翻訳方針

映画『クィア』公開でいろいろバロウズがらみの本が再刊されてめでたい。 gaga.ne.jp もちろん原作の「クィア/おかま」も再刊だ。 クィア (河出文庫)作者:ウィリアム・S・バロウズ河出書房新社Amazon そしてしばらく品切れだった「ジャンキー」「裸のランチ…

はてなブックマーク - W.S.バロウズ『爆発した切符』全訳

いま、ベスターの遺作 Decieversの翻訳を進めているのはすでにご報告の通り。 cruel.hatenablog.com 正直、かなり完成度は低いと言わざるを得ない。7割くらい終わっているので、読んでもらえればわかる。ベスターのかつての、パルプ小説やコミック脚本をやっ…

はてなブックマーク - ベスター本の中国語 (ウェード式) 推定の応援求む!(募集終了!)

お年玉第2段。ペヨトル工房のバロウズ二冊。 W・S・バロウズ『おぼえていないときもある』 (pdf, 1.8MB) W・S・バロウズ『ワイルド・ボーイズ [猛者]——死者の書』(pdf, 2.1MB) pdfのOCR機能も優秀になりました。昔やったら、特に日本語と外国語の部分の判別…

はてなブックマーク - お年玉:バロウズ『ワイルドボーイズ』『おぼえていないときもある』

というわけで、あけましておめでとうございます。去年年末に突然思い立ったバージェス『ジョイスプリック』の全訳が、仕上がりました。 cruel.hatenablog.com お年玉です。もちろん完全な海賊訳。気にしない人は読みなさい。気にする人は読むな。 アントニイ…

はてなブックマーク - お年玉:バージェス『ジョイスプリック』全訳

バージェスの、ジェイムズ・ジョイス解説書を訳してるのはご存じの通り(かな?) cruel.hatenablog.com で、ときどきバージェスの引用と、ぼくの使っているUlyssesの原著とがちがっていて、なんでかなと思うことがあった。ぼくの使っているのはこれ。 Ulysses…

はてなブックマーク - ジョイス『ユリシーズ』校訂をめぐるゴシップなど

昨日のBester ”Decievers” とともに、ずっとハードディスクの肥やしになっていたのが、このバージェス『ジョイスプリック』の翻訳しかかり。 これはかの「時計仕掛けのオレンジ」で知られるアントニイ・バージェスが、ジェイムズ・ジョイスについて書いた短…

はてなブックマーク - バージェス『ジョイスプリック:ジェイムズ・ジョイスのことば入門』

Executive Summary オーウェル『一九八四』をジュリアの視点から語り直した、フェミ版『一九八四』というふれこみで出てきた小説だが、その中身はというと、実はジュリアは体制側のスパイで、下々の男たちはみんな、ジュリアにハニーポットで陥れられただけ…

はてなブックマーク - Newman ”JULIA": オーウェルの顔を長靴で踏みにじる粗悪なフェミ二次創作

ラヴジョイの続きです。 cruel.hatenablog.com 最後の第11講では、この存在の連鎖とか充満の原理、さらにその元になっている神様の異世界性とこの世性の両立が不可能だというのがあらわになって、それが一気に忘れ去られる様子が述べられていた。 cruel.hate…

はてなブックマーク - ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』第10講:ロマン主義と充満の原理

ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』を勝手に翻訳している話をした。 cruel.hatenablog.com で、引き続きやっていて、第2講もいまのところ、なかなかおもしろい。まだ前半だけだけれど、言われていることはやはり単純だ。 頻出する観念として「異世界性」と「…

はてなブックマーク - ラヴジョイは「冷笑系」:非ビリーバーの優位性

Executive Summary トマス・ピンチョンのオーウェル『1984年』序文は、まったく構造化されず、思いつきを羅列しただけ。何の脈絡も論理の筋もない。しかもその思いつきもつまらないものばかり。唯一見るべきは、「補遺;ニュースピークの原理」が過去形で書…

はてなブックマーク - オーウェル『1984年』序文からわかる、ピンチョンのつまらなさとアナクロ性

Executive Summary カブレラ=インファンテ『煙に巻かれて』(青土社、2006) は、葉巻をめぐる歴史、文学、映画、政治、その他ありとあらゆるエピソードを集め、さらにダジャレにまぶしてもう一度昇華させた楽しい読み物。著者が逃げ出したキューバへの郷愁も…

はてなブックマーク - カブレラ=インファンテ『煙に巻かれて』:葉巻をめぐる、愛情あふれるウンチクと小ネタとダジャレ集。気楽で楽しい。

以下の本に収録。 現代ロシア幻想小説 (1971年)作者: 川端香男里出版社/メーカー: 白水社発売日: 1971メディア: ?この商品を含むブログ (2件) を見る 当時のソ連ならではのテーマを、当時のソ連において唯一可能だった文学という形式でしか書けないやり方で…

はてなブックマーク - ウルーソフ『遠い蟻たちの叫び』

Executive Summary ウィリアム・ギブスンの1990年代三部作と、2000年代三部作は、いずれの小説としての体をなしていない。ストーリーはどれもほぼ同じで、まったく必然性のない探索を、まったく必然性のないアート系女子が、大金持ちに依頼され、必然性のな…

はてなブックマーク - ウィリアム・ギブスン:意匠だけのファッションショー小説

その昔、1980年代末かな、『SFの本』という雑誌に、福本直美という非常に優秀な評論家が「マイクル・コニイはお小説様の作家である」とかなんとかいう題名の、実に鋭い評論を書いていて、ぼくはそれを読んで、マイクル・コニイってあまりソリがあいそうにな…

はてなブックマーク - マイクル・コーニイの気恥ずかしさ

http://honto.jp/netstore/search_10%E3%83%86%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9.html?srchf=1honto.jp なんと、カルロス・フエンテス『テラ・ノストラ』の日本語訳が出てしまった! 出る出る詐欺にはひっかかるまいと思って英訳版を…

はてなブックマーク - フエンテス『テラ・ノストラ』:英訳で読んだときと感想は同じ。力作だけど(それ故に)アナクロ。

時空間を打破する―ミハイル・ブルガーコフ論作者:大森 雅子成文社Amazonミハイル・ブルガーコフについての博士論文をベースに本にしたものだそうな。ぼくはブルガーコフが大好きなので、高い本だけれど、お手並み拝見ということで買って読みました。主張とし…

はてなブックマーク - 大森『時空間を打破するミハイル・ブルガーコフ論』:論としては「ふーん」だがフロレンスキーの話はおもしろい。

Executive Summary フィッツジェラルド『華麗なるギャッビー』は、当初それほど評判はよくなかったし、フィッツジェラルドも晩年は不遇だった。だが、第二次世界大戦の米軍兵士慰問用の推薦図書に含まれたことで、その命運は変わった。つらい戦場の兵士にと…

はてなブックマーク - 華麗なるギャッビーと戦争
検索

引用をストックしました

引用するにはまずログインしてください

引用をストックできませんでした。再度お試しください

限定公開記事のため引用できません。

読者です読者をやめる読者になる読者になる

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp