本日は、必要性がないのに生き残っている「和式トイレ」のお話。
「和式トイレ」「洋式トイレ」と言っても、結局は『便器』の違いですが、今、このブログを読まれている人の中で、和式トイレを使った人のある人は何人いるでしょうか。現在、洋式トイレの普及率は全住宅の90%近くです。「和式トイレ」が出会えるのは学校か、公園か、デパートか...
近年文部科学省が行った調査では全国の公立の小中学校のトイレを調査したところ、洋式トイレは全体の68.3%で、和式トイレが31.7%だったそうです。文科省の担当者は「自治体が積極的に取り組んだ結果」と評価している一方、トイレ関連企業でつくる「学校のトイレ研究会」は「学校の和式の割合はまだ多く、今後もよりスピード感を持って取り組む必要がある」との意見を出しています。
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学校のトイレ いまも“和式” いったいなぜ? 岩手 盛岡 2023年8月31日
NHK 盛岡放送局 岩手取材ノート (おばんですいわて)
「和式トイレが盛岡市内の小中学校に多く残っているらしい」
「入学前までには和式トイレの練習をする必要がある」
その話を聞いたのは8月盛岡に引っ越してきたばかりの記者。
和式トイレが多いのは本当?
なぜ学校に多く和式トイレが残っているの?
(盛岡放送局 記者 吉川裕基)
(このあと記者によるトイレに関する取材が続きます。そして多くの児童生徒は入学前に和式トイレの練習が必要なことを知り驚きます)
なぜ、和式トイレが絶滅しないのか?別に和式トイレに恨みがあるわけではありませんが、何の利点があって残っているのか不思議です。伝統芸能のように、「伝統」として代々引き継いでいくべきものは当然あると思いますが、和式トイレは「伝統」ではなく「現役」でほとんど使用されることなく存続しているのです...どうでもいいことだとは思いますが、日本全国ほぼ使われない和式トイレをなぜ存続させているのか真面目に理由が知りたいと思います。無駄なスペースを設けることに誰も疑問を感じないのでしょうか。ネットを調べていたら、「多様性の時代だから」なんてありましが、本気?
私の子どものころはまだ、和式、洋式というより水洗か、ポトンかの選択だったのであまり意識はしていませんでした。「バキュームカー」が走っていた時代が懐かしい...実家では水洗になった時に洋式トイレになったと思います。もう50年近く前ですが。確かに洋式トイレになって初めて排便(汚くて失礼)をしたとき、椅子に座って用をたすのですからまるで何か部屋の真ん中で「おもらし」をしたような微妙な気持ちでおりましたが、要は慣れですから、いつの間にか当たり前となりました。慣れてしまうともう和式トイレには戻れません。
まず、和式トイレに必要なあの「しゃがむ」姿勢は良くありません。腹部を圧迫する姿勢から便秘には良いのではという意見もありますが、血圧によくありません。膝を悪くしている人にとっては地獄です。足腰の弱いひとにとっては、しゃがんだ姿勢から立ち上がる姿勢を変えること自体が厳しいです。また、急な姿勢の変化で「フラ~ッ」てすることありません?和式トイレで段差がついているヤツ(よく古い飲食店で見かけるヤツ)なんて、よろけたら後ろにひっくりかえってしまいます。酔っぱらいながらも、絶対ここではひっくり返らないようにしようと毎回思います。もしそんなところで頭でも打って倒れていたら、「伝説の男」になってしまいます。また、皆さんどのようにされているかわかりませんが、服だって汚れてしまう可能性が高い...経験があると思いますが、和式トイレの方が便器の汚れが目立って気分が悪いことが多いです。洋式トイレでは他人の座った便座に腰を掛けるのがイヤと言う人もいますが、トイレットペーパーでふけばいいですし、最近ではそういったものも別に用意してあったりします。しかも、日本人は三人に一人が「痔」であると言われていえます。おそらく、洋式トイレにある「ウォシュレット」がいかに天の助けか...わかる人にはわかるはず。ましてや、今は「インバウンド」ラッシュ。日本では公共のトイレが安全に使えると海外でも評判だと聞きますが、入ったら「和式トイレ」?しかも、日本人でさえ使うことが少なくなった和式トイレです。ある小学生は便器の前後でさえわからなかった、という笑い話でさえあるのです。
思わず、「便器」談義に夢中になってしまいましたが、国の政策として真面目に取り組む必要のある項目の一つではないかと真剣に思う「おじさん」でした。

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