家事の負担を大幅に軽減する「ロボット掃除機」は、テクノロジーの進化とともにますます賢く便利になっています。ルンバやダイソンといった人気メーカーから、水拭き対応や自動ゴミ収集機能を搭載した最新モデルまで続々登場中。

本記事では、2LDK以上の部屋向けのモデルと、コスパの良い一人暮らし向けのモデルそれぞれで、おすすめ機種を紹介。マッピング機能やセンサー性能、価格別の特徴など選び方のポイントも詳しく解説します。毎日のお掃除を自動化する、あなたの生活スタイルにぴったりのロボット掃除機を見つけましょう。

専門家

箕原実花

家電製品アドバイザー

家電製品アドバイザーとして、冷蔵庫や炊飯器、ウォーターサーバー、サーキュレーターなど幅広い家電を専門に取り扱う。これまでシャープやパナソニック、ダイソンなど大手メーカーから、ダイキン工業やアイロボットジャパンといった専門メーカーまで、200点以上の商品を比較・レビュー。「愛着を持てる家電製品を伝えること」を自身のモットーにし、性能はもちろん、デザイン性やメンテナンス性など実用面も徹底解説。日本テレビ「ZIP！」やフジテレビ「ウワサのお客さま」に出演し、製品の魅力と課題をわかりやすく発信している。

ロボット掃除機の選び方

まずは、ロボット掃除機を購入する前におさえておきたい6つのポイントについて解説していきます。

どんな部屋で使う？まずは用途を確認しよう

ロボット掃除機を選ぶ際は、まず使用する部屋の状況を考慮しましょう。広さや間取り、床材の種類（フローリング、畳、カーペットなど）によって適したモデルが異なります。

また、家具の配置や段差の有無も重要なポイントです。狭い空間が多い場合は小型モデルが有利で、広いリビングなら吸引力の強いタイプが効果的です。

ペットを飼っている場合は毛の吸引に強いモデル、子どもがいる家庭ではセンサー性能の高いものを選ぶと安心。

日常的に使う場所に合わせた選択で満足のいく選択をしましょう。

水拭きはあり？なし？「吸引タイプ」をチェックしよう

ロボット掃除機には「吸引のみ」と「吸引＋水拭き」の2種類があります。

「吸引のみ」のタイプは主にほこりやゴミの吸引に特化しており、掃除の手間を減らしたい人におすすめです。

一方、「吸引＋水拭き」のタイプは、ほこりやゴミを吸引した後、水拭きで手垢や食べ飲みこぼしをきれいに拭き取ってくれます。そのため、赤ちゃんや小さい子どもがいる家庭におすすめです。

専門家からのコメント

箕原実花

家電製品アドバイザー

「吸引＋水拭き」タイプのロボット掃除機は、水拭き後の本体側のお手入れも考慮すると良いでしょう。

ハイエンドクラスのモデルなら、モップの乾燥まで自動で行ってくれるものもありますよ。

自動ゴミ収集つきの「充電ドッグ」があれば、ゴミ捨ての負担まで減らせる

最近では「自動ゴミ収集機能付きの充電ドック」が注目されています。

このタイプは、掃除機がドックに戻った際に自動的にダストボックス内のゴミを吸い取り、大容量のゴミ袋に集めてくれます。

これにより、ゴミ捨て頻度が大幅に減少（一般的に2〜4週間に1回程度）し、手間と衛生面での負担が軽減されます。

特に毎日の掃除を自動化したい方や、アレルギー持ちの方にとって大きなメリットとなる機能です。

複数の部屋で使うなら「マッピング機能」があると便利

画像出典：SwitchBot公式「ロボット掃除機のマルチフロアマップの設定方法」

広い家や複数の部屋で効率的に掃除するなら、「マッピング機能」は必須。この機能は、レーザーセンサーやカメラを使って部屋の間取りを記憶し、効率的な掃除ルートを自動で作成します。

初回の掃除で部屋の地図を作成すれば、次回からは無駄なく計画的に清掃が可能。

高性能なモデルでは複数階のマッピングや、特定エリアの重点清掃、逆に立ち入り禁止エリアの設定などができます。

家具の配置変更にも対応できる「リマッピング機能」があれば、より柔軟に使えるでしょう。

スマホの「アプリ連携」が可能なら外出先からも操作可能

Wi-FiやBluetoothでスマートフォンと連携できるロボット掃除機は、専用アプリを通じて外出先からでも操作が可能。

帰宅前に掃除を開始させたり、清掃スケジュールを設定したりできます。高機能なアプリでは、掃除履歴の確認や、部屋ごとに清掃時間や吸引力を細かく設定することも可能。

さらに、Amazon AlexaやGoogle Homeなどのスマートスピーカーと連携できるモデルなら、音声コマンドだけで掃除を開始できるため、より手軽に活用できます。

「センサー機能」付きなら、さらに賢く稼働

高性能なセンサー機能を搭載したロボット掃除機は、家具や壁などの障害物を検知して自動回避するだけでなく、段差を認識して落下を防止します。

最新モデルでは、カメラやAIを活用した「物体認識センサー」により、床に落ちた小物や電源コード、ペットの排泄物などを識別して回避する賢さも備えています。

また、「ダートセンサー」があれば汚れの多い場所を検知して重点的に掃除し、「カーペットブースト」機能ならカーペットに差し掛かると自動的に吸引力をアップさせるなど、効率よく家をきれいにできますよ。

価格別の特徴を解説！

ロボット掃除機と一口にいっても、1万円程度の価格の安いものから、10万円以上するハイエンドのモデルまでさまざま。ここでは、価格別の特徴を解説します。

価格によって何が変わる？ロボット掃除機のグレードを理解しよう

低価格帯では基本的な吸引機能のみを備え、ランダム走行が中心。

中価格帯になるとマッピング機能や水拭き機能が加わり、効率的な清掃が可能になります。

高価格帯では高精度なセンサーとAI搭載により障害物認識能力が向上し、自動ゴミ収集機能も備わります。

また価格が上がるにつれて吸引力や稼働時間も向上し、騒音も低減する傾向があります。予算と求める機能のバランスを考慮して、最適なモデルを選びましょう。

〜3万円：ワンルーム・1Kなど狭めの部屋向き

3万円以下の入門モデルは、コストパフォーマンスを重視する人や初めてロボット掃除機を導入する人におすすめ。

基本的な吸引機能に特化しており、主にランダム走行方式を採用しています。マッピング機能はなくても、狭い空間なら十分カバー可能。

自動充電機能は備わっているものの、アプリ連携やセンサー精度は限定的。メンテナンスも比較的シンプルで、フィルター交換などのランニングコストも抑えられるのが特徴です。

コンパクトな間取りの一人暮らしには十分でしょう。

3万円〜6万円：2LDK以上の部屋を効率的に掃除するなら

3万円から6万円の中価格帯は、機能と価格のバランスが取れた人気ゾーンです。

マッピング機能が標準装備となるうえ、吸引力も向上し、カーペットやペットの毛にも対応可能です。

多くのモデルでスマホアプリ連携ができて、外出先からの操作や掃除スケジュールの設定が可能。水拭き機能を備えたタイプも選択肢に入るでしょう。

2LDKなど中規模の家庭や、掃除の質にもこだわりたい人に適しています。

7万円〜：広い家で、掃除の手間を減らすなら

7万円以上のハイエンドモデルは、高精度3Dマッピングによる複数階対応、AIを活用した障害物認識、自動ゴミ収集システムなど、掃除の自動化レベルが格段に向上します。

吸引力も強力で、深い毛足のカーペットやペットの毛も確実に除去。水拭き機能も高度化し、汚れ具合に応じた水量調整や拭き掃除の強度変更、さらにはモップの自動乾燥までもが可能です。

掃除の手間を極限まで減らしたい人にはぴったりです。

専門家からのコメント

箕原実花

家電製品アドバイザー

高性能モデルを買うなら、Amazonや楽天市場のセールのタイミングがおすすめ。

本体価格が7万円のものが5万円程度で買えるなど、この時期は、がっつり安くなります！

おすすめのロボット掃除機8選

ここからは、おすすめのロボット掃除機を、2LDK以上の部屋向けと、一人暮らしの部屋向けの2つに分けてご紹介します。

【2LDK以上の部屋向け】おすすめのロボット掃除機5選

商品情報	ECOVACS(エコバックス) DEEBOT Y1 PLUS	iRobot(アイロボット) ルンバ j9+	Anker(アンカー) Eufy X10 Pro Omni	Roborock(ロボロック) Q Revo	Dreame(ドリーミー) Dreame D10Plus ロボット掃除機
参考価格	2,860円(税込)	69,800円(税込)	99,990円(税込)	87,780円(税込)	24,800円(税込)
特徴	パワフル吸引＆水拭きで床ピカピカ	進化したAIで汚れを見逃さない	吸引×回転モップで徹底掃除！	全自動お手入れで、掃除の手間ゼロへ	コスパ抜群！全自動ゴミ収集付き
購入サイト	公式サイト Amazon 楽天市場 Yahoo!	公式サイト Amazon 楽天市場 Yahoo!	公式サイト Amazon 楽天市場 Yahoo!	Amazon Yahoo!	公式サイト Amazon 楽天市場

【一人暮らし向け】おすすめのロボット掃除機3選

商品情報	SwitchBot(スイッチボット) SwitchBot ロボット掃除機 K10＋	Panasonic(パナソニック) RULO mini MC-RSC10	Roborock(ロボロック) Roborock E5
参考価格	59,800円(税込)	30,800円(税込)	16,390円(税込)
特徴	コンパクトなのに実力派！	角もスミも逃さない、コンパクト掃除機	シンプル＆パワフルなエントリーモデル
購入サイト	公式サイト Amazon	公式サイト Amazon 楽天市場 Yahoo!	公式サイト Amazon 楽天市場 Yahoo!