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舞台「マリオネットホテル」感想②

イニシアチブの糸でつながれた皆さんこんにちは。『マリオネットホテル』の円盤が出るのが3月だと思うと、果てしないロスになりそうでしんどいですね。今からどう生きようか、君たちはどう生きるか。さて、前回に引き続き『マリオネットホテル』の感想、今回は演出面とキャスト別のキャラクター感想です。

前回のブログはコチラ

charmy-coroge.hatenablog.com

 

https://marionette-hotel.westage.jp/ 

舞台「マリオネットホテル」(「TRUMPシリーズ」)

作・演出:末満健一

 

東京公演のスイッチング配信鑑賞、大阪公演にて観劇。

※『マリオネットホテル』を含む、「TRUMPシリーズ」の過去作のネタバレを前提とした感想文になります。未見のタイトルがある方はお気を付けください。

 

演出の感想

これは私が『グランギニョル』や『COCOON』を知っているからこそ、より強く思うのですが、本作は「喜劇を装った悲劇」であるなと思います。これは『ヴェラキッカ』でも似た感想で、『ヴェラキッカ』を悲劇と言うとやや違う気もしますが、喜劇の舞台上にたった一人だけ物凄い大きな苦しみを抱えた奴がいるぞ、という点で似ているなと思うわけです。ヴェラキッカ家の避けられない道なんですかね。シオン・ヴェラキッカを見たときに、「TRUMPシリーズのTRUMPシリーズっぽい部分を彼一手に担わせずぎでは?」と思いましたが、今回はそれがエゴ・ヴェラキッカでした。……エゴくんは愉快な部分が多かったので、シオンほど「可哀想じゃないですか??」感はなかったものの、後を知ってるとじわじわと「可哀想じゃないですか??」という気持ちを募らせてしまう。

『マリオネットホテル』は舞台装置、照明、衣装と徹底して紫で統一されていたのも、綺麗でしたね。黒の『グランギニョル』『黑世界』、白の『LILIUM』『COCOON』、赤の『SPECTER』とTRUMPシリーズの色の使い方が好きです。今回は特に、衣装が全員可愛かったので、切実に衣装展をやって欲しいと思うばかり。

今回イニシアチブSEが色々増えたなという感触があったのですが、イニシアチブ・リングにおけるイニシアチブのため、通常のイニシアチブSEよりも音圧が分厚くなったというのが正しいんでしょうかね。劇場で聞くとより分厚いなという印象がありました。

音楽と言えば、ここも過去作やBGMのタイトルに明るいか否かで印象が分かれる点ですが、「ライネス」「愛という名の呪い」「回旋するトラジェティ」のかかるポイントがなんとも憎かったです。……というか、ここまでBGMが強い役割を持つのは、私的には平成仮面ライダー以来ですね。おそらく他シリーズ履修オタクが一番「ひでえよ!」と叫んだのが、「ライネス」のかかるタイミングですが。ダリちゃんとフリーダ様のプロポーズでね……「ライネス」……「"やらかした”って意味なんですけどね」と過去イベントで末満さんが仰っていたことを思い返すと、もう本当に最悪だよ!と思わずにはいられないけど、変えようのない未来を思うと、こここそ「ライネス」がかかって当然のタイミングなんですよね。「ライネス」くん、ニューサウンドになったとはいえ、ちょっと良い風を装わないでくれます??

open.spotify.com

 

キャスト別の感想

ダリ・デリコ /染谷俊之さん

ダ~リちゃ~~~ん!」が出来たのがめちゃくちゃ嬉しかったですね。憧れのTRUMPの舞台に来たんだという実感。もしかしてダリちゃんは、モリゾからの煽りを受けて、以後ダリちゃんコールを積極的にやるようになったとか……?笑 いや、普通に繭期の頃からの性分かもしれないな。それにしても、またダリちゃんの人となりの奥行きが広がった物語でした、父母とのつながり、フリーダ様の片想いを上回るような一目惚れのクソデカ感情、若き頃から変わらぬデリコに生まれし者としての品格。そして、傍若無人さであったり、お茶目さであったりも変わらず。

しかしながら、幼少期に母をコラプスで失ったのと、フリーダとの子ラファエロを失ったのもコラプスというのが分かってしまって、物凄く心苦しくなった。『マリオネットホテル』の眩しすぎるプロポーズの光景を見てから、「これが我らの結末か」を思い返すのはあまりにもしんどい。あと「俺が他者を咬むことなど絶対にない」と力強く言うのも、これまた考えさせられる。……と、『マリオネットホテル』と10月上旬現在までの『デリコズ・ナーサリー』までを見、ここ最近ダリちゃんの株の上り様が目まぐるしいんですが、ダリちゃん、そんなに株を上げていいんですか?ラファエロがどんな気持ちで繭期を迎えていると思うんですか? ダリちゃんはクロードに愛されていたことがわかったけども、ラファエロにとってのダリちゃんは?……私は、株が上がり続けるダリちゃんはちょっとモヤだよ。

実は染谷さんを観劇で見るのは、かなり久しぶりになった気がします。映像ではたくさん見ているから、沢山見た気になってるけど、観劇はご無沙汰or初めましては結構いる。ご本人の持ち味である、ややサイコ感とダリちゃんのフリーダムパワハラ気質が相性良いんだよなあと思いました。私の観劇した回では、エゴを縛っている縄をぶんぶん振り回した結果、自分にぶち当たる事故が起こり、爆笑が起こっていたのがハイライト。

 

ジョー・ヴェラキッカ / 愛加あゆさん

ジョー・ヴェラキッカ、否、フリーダ・ヴェラキッカは予想的中でした。これこそ、『ヴェラキッカ』を経た繭期重篤者への目くらましだなと思いました。これは私の強めなこじつけですが、ジョーの名前を充てたのは先祖の名前とはいえ、ジョーは朧げな過去の記憶の中で、自分が本当に愛していたのはカイだったと思い出すので、予知夢でダリを愛する世界を見るフリーダとは対になって美しいなと思いました。

ジョーの名前を借りていたとはいえ、若き日の(と言っても『グランギニョル』はたった数年後)フリーダ様は、ジョーのような快活さがあり、きゃぴきゃぴとしていたんだなというのがわかってこれまた辛くなる。フリーダ様、希望だと思った「小さな命」が実は、ダリとの不倫が噂されてる人間種との子だったと気づき、「小さな命」との後の未来が途絶えたことが嫌な結びつきを連想させた時どんな気持ちだったろうか……それでも、ダリを信じていたのだからフリーダ様は本当に強いお人だなと。フリーダ様の株は上がって良いんだけど、やっぱダリちゃんは会話が……会話が足りないと思います……「言わなくてもわかる」免罪符やめよ…… あとですね、「今宵は黒き夜」がクランでも習うレベルの古い曲とは何事。いくらフリーダ様が共存主義とはいえ、黒薔薇館の歌手と同一人物とは私は思いたくないけど、フリーダ様もこの曲歌えるんだ、フランチェスカも歌えるんだという衝撃。原初信仰ソングっぽいのに、アングラ民謡じゃないんだ。

愛加さん、TRUMPシリーズでも色々な役で色々な格好を披露してくれましたが、今回のスタイリングが一番好きでした! あのワンピースと紫メッシュ入りのボブカットが可愛すぎる。そんなフリーダ様ですが、『グランギニョル』の時のビジュを思うと、イメチェンしすぎではという疑問に、これまた私の観劇日のカテコでのダリちゃんの一言「次回!フリーダ、赤髪に染める!

 

エゴ・ヴェラキッカ / 梅津瑞樹さん

梅津瑞樹、TRUMPシリーズ出演&重要人物キャスティングありがとう~~!! ここ数年、梅津さんがお気に入りの役者さんな上に、今熱の入ってるTRUMPシリーズへの出演はめちゃくちゃ嬉しかったですね、そしてその期待を裏切らないお芝居に感動でした。……というわけで、エゴ・ヴェラキッカだけで長くなりそうなので、エゴ考察以外の内容をば。エゴ・ヴェラキッカの考察はブログの最後に。

これぞ当て書きが成せる技だと感心しました。当て書きだと明言されていませんが、エゴやモネはこの役者でなければ成り立たないと思わせるものがありました。梅津さんといえば、根っからの演劇人で自身の演劇ユニットを立ち上げ、脚本演出を務めています。近年は、一人芝居『HAPPY WEDDING』や役替わりのある『6006』があり、一人朗読も精力的に行っています。その上で、SNSに唐突に投下されるシュール小芝居動画の数々。とにかく、演じることや表現することの愉しさを貪り尽くしているという印象です(梅津さん大好き語りだけで長くなってしまった)。

そんな彼に当てられたのが、エゴ・ヴェラキッカという役。人形使いを同時進行させる器用さと、エゴ・ヴェラキッカ&エゴ・ダミアン&エマ・ダミアン&シャルロッテ&TRUMPという人格の切り替え。片手に人形、片手に剣、ロングヘアーと丈の長い衣装で殺陣も任せられる。梅津瑞樹という役者をどう理解しているか、どんな芝居をさせたいか、どれだけ信頼しているかがよくわかる。そしてその期待を超えていく梅津さん。素晴らしい芝居を目撃しました。ありがとうございます。……再演や原作付きが横行する中、当て書き演劇の素晴らしさを噛み締める芸術の秋。

これは『マリオネットホテル』開幕1週間前に唐突に投下された唐揚げ動画。食欲の秋だね。

本日の晩ご飯ですpic.twitter.com/ORpkzuueKo

— 梅津瑞樹 (@MizukiUmetsu)2024年9月7日

 

ムンク・ミーラン / 神農直隆さん

ストーカーを公言しているのに、ちゃんとした職(さらっと言われてるけどお医者さんなんだよね!?)に就き、ユーモアさと気遣いを持ち合わせたまっとうな大人、ムンク・ミーラン。おい見てるかドナテルロ、ヴァンプでもこうやってまっとうな大人になっていくんや。ダリちゃんの人となりを深めるムンクというキャラクターは面白かったです。ストーカーができるほどの人気のあったダリちゃん。ストーカー用語になってしまった「君僕僕君」面白過ぎる。ところで、これだけ色んなヴァンプが「君僕僕君」を言うぐらいだから、「君僕僕君」はTRUMPの精神性と関わってきているんですかね。

ムンクはおもしろい髪型をしていましたね、おさげ&尻尾。ちょっと愉快。ムンク役の神農さん、開幕前まで「刀ステ維伝で見た武市さんの方や~楽しみ~」という感覚で、武市さんのイメージしかなかったので、正反対なはじけっぷりに仰天。役者さんってすごいなあ。あとめちゃくちゃ声が通って、聞き取りやすすぎる。影ナレも良い声すぎて素敵でした。

このポストにじーんと来た

「マリオネットホテル」
お陰様で大千秋楽を終えることが出来ました。
お客様、関係者の方々、誠にありがとうございました。
またいつかどこかで💜

日替わりダリ様のモノマネ考案跡を添えて。pic.twitter.com/Fy1r0jKPHI

— 神農直隆 (@misstakekamino)2024年10月6日

 

フランチェスカ・フラ /川崎愛香里さん

最高小娘来た~~~!!!あのゲルハルトにこんな可愛くてこんなに最高な妹がいるとは。繭期が来る前、早々に養子に出された故の性格形成か、気が強いと言えど、ゲルハルトと違って人への思いやりのある人格者で懐も広くて感心してしまった。良い子過ぎる。フラ家に縛られていない自由さができたものなのか。フリーダ様とも、きっとハナから本気で恋敵とは思っていなくて、ちょっと隙があればぐらいだったんだろうな。でも、自分が思った以上にフリーダ様が真っ直ぐだったから、そこは素直に尊敬できる人。愛野美奈子と同じ精神を感じる。そう、愛に生きる女なの……フラ家ってどうして愛に飢えているのかしら。話は変わりますが、ほのぼの世界線ダリちゃんverとゲルハルトverで夢小説を書くフランチェスカの話が欲しいです。

フランチェスカ役の川崎さんは『新約LILIUM』でマーガレット役だったこともあり、これでより強まった感じがありますが、やっぱりマーガレットはフラ家の子孫なんでしょうかね。マーガレットが『TRUMP』で言うところのアンジェリコみたいなポジションだし。『マリーゴールド』と近い時系列だから、マーガレットはヤン・フラとも兄妹だったみたいな設定があったら震えてしまうな笑

……にしても、川崎さんほんとに何もかもが可愛すぎる。お顔立ちも声も仕草も可愛いし、お芝居もお歌もうまくて眩しいなあと思い、サーチしたらあの抜群の可愛さアイドル出身ではなく、ミュージカル畑出身とな。貴重すぎるのでこれからも活躍に期待が高まりました。

今世紀最大に嬉しかったメイクレシピ

フランチェスカ のメイクレシピ🎀💜pic.twitter.com/2Bss95BDip

川崎愛香里 Akari Kawasaki (@kawasaki_akari)2024年9月30日

 

ヒルマ・モンドリアン / トヨザワトモコさん

圧倒的良心……! 自己紹介でクララに仕えていたと言う、『デリコズ・ナーサリー』との並行期間で結びつく「進〇ゼミで習ったところだ!」感。クララはマザー感、ヒルマさんはかあちゃんヒルマさんみたいな安心感、今までのTRUMPにいなかったな!と思いました。

そう、安心のかあちゃん感で、シャルロッテをパスされてからずっと赤ん坊の持ち方で、シャルロッテを無意識にあやしてるし、ぐずるエゴへの謎の抱擁フェイントが好きすぎる笑 しかしそんなヒルマさんからも堂々と言われる、ダリちゃんの傍若無人っぷりの包み隠さない告発。ダリちゃんは侍女や使用人にどれだけの迷惑をかけてきたんだ笑

 

モリゾ・コバックス / 末満健一さん

モリゾちゃん、愉快な奴過ぎるニャー。中身演出家だからって何やっても良いわけないだろ自由過ぎるだろ、何がNetflix見ろだよめちゃくちゃだよ。……というわけで、モリゾちゃんもとい情報屋・黒猫ですが、黒猫ってそんな屋号みたいな括りだったんですね。個人のコードネームではなく、団体名だったとは。

そしてモリゾはどちらかというと兼役のもう一つのほうだったわけで、末満さんの本役はどちらかというと、クロード・デリコでした。末満さんが御自ら役者として、かつての役ダリ・デリコと同じ舞台に立つのであれば、何かないわけがないと思っていましたが。クロード・デリコの演者の候補が、末満さん自身だったことが嬉しいですね。まだTRUMPの舞台にも役者として出るという、そしてその姿を観劇できて本当に嬉しい。末満さん、役者としてはブランクがあるはずなのに、ちゃんと舞台上に立っても映えるし、セクシーだからずるいよなあ。……私は山浦徹さんをTRUMPの舞台で見ることを諦めていないので、その辺も何卒お願いします……

 

モネ・スタンフィールド / 瀬戸かずやさん

モネ卿~~~~~!! 誰もが「キャスパレの足」と思い、誰もが「フリーダに跪く時の足」と思ったであろう。身のこなしが流石の美しさ過ぎる。末満さんが宝塚歌劇がお好きだからというのがあると思いますが、男役さんを男役さんの味のまま動かすのが巧過ぎる。『デリコズ・ナーサリー』のケイト・ロルカとか、コミカライズ版『TRUMP』の崔とか、中性的な女性を当然のように出し、「実は女性だった~!?」みたいなひけらかし方もせず、特異に見せないテンション感なのも好きなんですよね。

しかしモネ卿、そこまでクロードに心酔するとは一体何があったんだろうか。モネ卿とフリーダとの会話も、途中ここはダリの婚約者であるフリーダを見たクロードの気持ちがあるんだろうなと思わせるところもあって、人格のコピーの影響ってどのくらいのものだろうかと考えた。なお、哲学なので腑に落ちる答えは出ない。

瀬戸かずやさんがまた末満作品に出演されることがうれしいですね。思えば私が瀬戸さんが良いなと思った、花組ポーの一族』はもちろん、『アイラブアインシュタイン』も永遠の命に近い題材なので、親和性があるのかなと。また、クロードみたいな貫禄のある男性と、中性的な女性の絶妙な違いの見せ方が流石すぎる。あと、最初のダリちゃんとの対になる殺陣を見て思いましたけど、殺陣が上手いんですよね。男性の殺陣と並んでも、女性だなと思うもったり感が無い。思えば、刀ステ禺伝の光源氏も俊敏だったので、殺陣が得意なんでしょうか……?

 

エゴ・ヴェラキッカ考

『マリオネットホテル』における、エゴ・ヴェラキッカとは。

エゴ・ヴェラキッカは、ヴェラキッカ家の次期当主であり、フリーダ・ヴェラキッカの弟である。愛する優秀な姉、フリーダが当主とならずデリコ家に嫁ぐことに反発し、10歳のころに半年間の家出をする。その道中に、エマ・ダミアン・ストーンにイニシアチブを掌握され、ダミアン・ストーンの人格を得る。エマとの生活を経て、ダミアンの思想のみならず、エマの人格と、(おそらく想像上の)シャルロッテの人格を獲得する。

<一部公開>公演パンフレット | 舞台『マリオネットホテル』

『マリオネットホテル』では、ダリとフリーダとの婚約に反対の姿勢を見せるのは、フリーダとのと同じ、繭期の時期に得た予知夢による未来があるからで、フリーダが認めた相手なら反対する理由は無い。また、次期当主は自分としっかり言っている。シャルロッテの人形を抱え、会話し、シャルロッテに対し「ファム・ファタール」と言っている。さらに、最後の台詞から、エゴ・ヴェラキッカ自体には、フリーダが死ぬ未来≒残酷劇を阻止したい意志が見受けられる。 以下のように、エゴ・ヴェラキッカにおける人格を整理する。

エゴ・ヴェラキッカ:ヴェラキッカ家の次期当主、フリーダを愛する弟。フリーダが死ぬ未来を知り、それを阻止したいと思っている。

エゴ・ダミアン:エマ・ダミアンによって、ダミアンの思想をコピーされたもの。

エマ・ダミアン:エゴが後天的に獲得した、エマの思想と人となり。エゴ・ヴェラキッカが見せたダミアンが女性的なのは、エマの影響が強いからだと推察。

シャルロッテ:エゴが後天的に獲得した、剥製のシャルロッテから想像したもの。

では、ここで言う「エゴ・ダミアン」とは何かというと。

特に序盤~中盤における、シャルロッテを抱えて出てきている姿、シャルロッテファム・ファタールとして扱っている姿のすべてではないかと考える。エゴ・ヴェラキッカのままで、エマのシャルロッテへの執着の姿に影響を受けたものが、エゴ・ダミアンではないかと。エゴ・ヴェラキッカにシャルロッテは必要ないはずなので。 序盤のシャルロッテを持って出てこないフリーダとの場面や、「シャルロッテは部屋でおねんねしている」ダリとの場面は、エゴ・ヴェラキッカ100%の姿なんだろうなという違いを感じた。……でも、この理論からすると、「お姉さま、貴方の歌が聞きたい」はシャルロッテを持っているので、いまいち腑に落ちない気もするが。この場面は、100%エゴ・ヴェラキッカがいいな……

 

……というわけで、「梅津に迫真の「我は守護者なり」を期待してた~?そんなサービスさせないよ~ギャグで消化しちゃうね~」という一面を見せつつも、結局は『マリオネットホテル』特大の「我は守護者なり」ポジションに違いなかったエゴ・ヴェラキッカでした。エゴくん、どうか破滅しないでくれと思うが。フリーダの死に付随するすべては、どう転んでもTRUMPに捧げる「美しい死」として正立してしまうのであろうな……守護者はそうやって苦しみの一切を抱える者のことを言うのだ。

 

ブログを始めてもうすぐ一年経つので、お題箱設置してみました。匿名メッセージを受け付けますので、ブログの感想やブログの内容に間違いなどありましたら、お気軽にどうぞ!(お豆腐メンタルなので、悪口テンションやクソリプ系は困りますので、その辺は何卒)

odaibako.net

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