~今日も待ち人は来たらず~
こんにちは。「病室のすみっこから~今日も病院は平和です~」へようこそ。
今回は、看護師が日常的に遭遇する“ある現象”について語ります。
そう、それは――
医師の「あとで行く」詐欺。
誰もが一度は経験したことがあるこの現象。
新人からベテランまで、全国の看護師たちが**「あれ…また来ないやつじゃん」**と心の中で叫んだ瞬間。
今日はそんな“医者待ち地獄”を、笑いと涙を交えて振り返ってみましょう。
ナースステーションでの電話応対中、医師に患者の件を依頼。
「あとで行くわ」と言われて、素直に「わかりました!」と返事をするも、そこから時計が進むばかり…。
気づけば30分経過、1時間経過。
記録だけが進み、医師の姿は見えず。
> 「“あとで”って、どの“あと”なんですか…」
この時点で、看護師たちは悟ります。
来ない可能性:80%以上。
「じゃああとで行くわ」って言われたから、
ナースコールも処置も調整して待っていたのに…来ない。
そして訪れる、ただひたすらの“待機時間”。
その間に予定していた作業が後ろ倒しになり、段取りが総崩れ。
なのに誰にも文句を言えず、静かにため息。
> 「先生、30分前に“あとで”って言ってましたよね?」
って、心の声でツッコむだけ。
最終手段はコレ。
通りがかりの別の医師を捕まえる。
「先生、あの件なんですが…」
「ああ、あいつまた“あとで”って言ったのか(笑)」
結局、別の医師が処理するというのも、よくある話。
もはや「あとで行く」は、現場の業務遅延ワードランキング1位と言っても過言ではない。
ついに姿を現した!
「やっと来た!!」と思ったその瞬間。
医師はノートパソコン片手に、まさかの別の病室へ。
看護師「えっ……ちがう部屋!? マジで!?」
この瞬間、全看護師が悟りの境地へと導かれます。
> “来たけど来てない”という新たなパラドックスが誕生。
もちろん、医師が忙しいのも分かっています。
緊急対応、他病棟、外来、指示出し――タスクは山積み。
でもね。
> 「“あとで”って、どのタイミングかだけでも教えてくれ…!」
現場では1分が命取り。
だからこそ、医師の“あいまいな言葉”が地味にキツいんです。
看護師としてできることは――
「あとで」という言葉を聞いたら、“来ない前提”で動くこと。
処置の段取りは自分で先に組む
違う医師に頼める選択肢を確保しておく
記録に“○時△分 電話連絡済”と証拠を残す
それが、自分を守る最善策なのです。
医師と看護師は、チーム医療の大切なパートナー。
でも、“言葉の温度差”が現場の混乱を生むこともあります。
せめて「あとで行く」には
「あと30分後に」「処置が終わってから」「○時には」など
ちょっとだけでも“具体性”をくれたら、助かるんです。
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