はてなでは、2025年1月29日(木)に、企業のWebマーケティング・広告・宣伝・広報ご担当者様を対象にしたオンラインセミナー「マーケティング戦略におけるオウンドメディアの役割と課題」を開催しました。
ゲストにソフトバンク株式会社、株式会社LIFULLのオウンドメディア担当者様を迎え、マーケティング戦略におけるオウンドメディアの役割、KPI、オウンドメディア運用と生成AI活用などについて、テーマに沿ったトークセッション形式で事例を紹介いただきました。
本記事では、当日のセミナーレポートを前後編でお届けします。
※こちらは前編の記事となります。後編はこちらから
<事例を紹介いただいたメディア:ソフトバンクニュース>
<事例を紹介いただいたメディア:LIFULL HOME'S「よくわかる!不動産売却」>
当日はトークテーマに沿ったセッションをそれぞれ展開。最初に各オウンドメディアの役割について説明いただきました。
「ソフトバンクニュース」の運営管轄である広報本部は、ミッションに「情報発信を通じて全てのステークホルダーと“良好な関係”を築くこと」を掲げており、さまざまな手段でソフトバンクの理念や事業、商品やサービスにまつわる情報を届けるための取り組みを行っています。
ソフトバンクでは、通信事業を基盤としながら、コンシューマー向け・法人向けサービスのほか、メディア、EC、ファイナンス、流通など多岐にわたる事業を展開しています。今後の成長戦略では、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAIといった新領域にも積極的に取り組んでいく中で、こうした事業活動をより多くの人に知ってもらうことを課題に感じていました。
そうした課題解決のための手段の一つとして運用しているのが、ソフトバンクニュースです。
「かつて情報の主な入手手段はマスメディアでしたが、現在ではソーシャルメディア、検索エンジン、企業のオウンドメディアなど、多様なルートが存在します。そうした中で、広報という役割の中で行う情報発信は大きく2つのカテゴリに分けて実施しています」(ソフトバンク亀田氏)
「ソフトバンクニュース」は後者。IT×ライフスタイルをテーマに、ソフトバンクグループのさまざまな取り組みを生活者に届けるためのWebマガジンとして、さまざまなテーマを発信し認知〜理解、共感を持ってもらうことを目指し、運用されています。
ソフトバンクニュースでは「対象読者や情報の性質に応じて、記事の方向性を工夫しながら発信することを意識している」と亀田氏は説明します。
「例えば技術系の内容は、興味を持つ人が限られるため、理解や共感を重視した記事構成にすることが多いです。一方、コンシューマー向けの情報は、SNSと連動するケースが多く、認知を高めることを目的としつつ、読者に理解を促すレベルの内容にまとめるようにしていますね」(亀田氏)
また、日本語版だけでなく英語版のソフトバンクニュースも提供し海外の方にも情報を届けているほか、生活者が関心を持つテーマを特集・シリーズとして多数発信しており、「X PROJECT(クロスプロジェクト)」といったスペシャルコンテンツも展開しています。
ソフトバンクニュースは、亀田氏が編集長に就任した2016年度以降、順調に成長を続けているとのこと。また情報発信もコンスタントに行い、現時点では平均して1日に1〜2本ペースでの更新を行っていると語ります。
▼2024年はなんと413本ものコンテンツを公開しています
オウンドメディア運用において定常的なコンテンツ発信は重要でありながら難しいポイントの一つ。ソフトバンクニュースでの運用体制について伺ってみたところ、多くのコンテンツを内製で行っているとのことです。
「ソフトバンクは展開している事業領域も幅広いため、必然的に多くのコンテンツを発信していくことになります。中には速報性が求められる記事コンテンツなども多数あり、そういったコンテンツに柔軟に対応できるよう、基本的に内製で対応しています。
ただ、全てを内製しているわけではなく、外部の制作パートナーなどにも一部コンテンツ制作をお願いしているものもあります。社内の専任スタッフは10名弱程度で運用しています」(亀田氏)
不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」を展開する株式会社LIFULLが運営するLIFULL HOME'S「よくわかる!不動産売却」は、検索流入を意識した記事コンテンツの発信を中心に展開するオウンドメディア。
目的は明確で、不動産を売却したいユーザーに必要な情報を提供し、検索エンジン経由で「よくわかる!不動産売却」への集客をした上で、反響(リード)を獲得することが主な役割となっています。
ここでいう反響とは、「不動産の売却査定を依頼したい」というユーザーがサイトを通じて、LIFULL HOME'Sが提供する不動産会社の一括査定に申し込むことを指します。反響1件ごとに課金する仕組みになっていて、例えばユーザーが3社に査定を申し込んだ場合、3件分の売上が発生します。
▼記事事例
「LIFULLでは事業売上のためにリスティング広告やアフェリエイトサイトなども活用していますが、こうした施策の場合継続的なコストがかかってしまうことが事業上のネックになっていました。
一方でオウンドメディアでの情報発信は公開したコンテンツが資産化されますし、記事が上位表示されれば、低コストで継続的な反響を獲得できる点が強みです。そのため、社内では将来的なメディア単体での事業化も期待されています」(LIFULL 永田氏)
社内での期待が高まる中で、「不動産売却」や「マンション売却」といったキーワードは、非常に競争が激しい、いわゆるレッドオーシャンの状態と永田氏は説明します。
「最終的には反響獲得につなげたいため、検索で上位表示されるためのキーワード選定も重要ですが、CVRが高まりそうなキーワードは何か、といったことも検討しながら進めています。
例えば、すでに売却を視野に入れているユーザーが検索するであろうキーワードとして『マンション売却 相場』『マンション売却 儲かる』など、売却を考える人が検索しそうなキーワードを選定する、といったイメージです。また、CVR改善のために申し込みフォーム自体の改善(EFO)も部内のメンバーと連携しながら検討しているところです」(永田氏)
はてなでは、ブログサービスやメディア運営のノウハウを活かし多くの企業のオウンドメディア支援を行っております。オウンドメディアの計画から記事制作、システム、集客、分析まですべてをサポートいたします。オウンドメディア立ち上げをお考えの担当者様や、運営中でお悩みを抱えている担当者様は是非一度ご相談ください。
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