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日本神話にも登場する三本足の伝説の烏、八咫烏(やたがらす)。本作「八咫烏シリーズ」は、人間の姿に変身することが出来る彼らの一族が、異世界・山内(やまうち)を縦横無尽に飛びまわる和風大河ファンタジーだ。作者の阿部智里は史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞してデビュー。『烏に単は似合わない』と同時間軸の『烏は主を選ばない』にはじまり、続く『黄金の烏』『空棺の烏』『玉依姫』『弥栄の烏』までの6巻で第1部が完結。平安王朝風のみやびな風俗と、日嗣の皇子・若宮と側仕えの少年・雪哉を中心とした魅力的なキャラクターたち、周到に仕掛けられた謎、天敵・大猿とのバトルなど、日本神話に通じる壮大な世界観が話題を呼びミリオンセラーを更新している。2020年9月、満を持した3年ぶりの書き下ろし『楽園の烏』で第2部がスタート、『追憶の烏』『烏の緑羽』『望月の烏』と続き、最新刊は『亡霊の烏』。外伝として『烏百花 蛍の章』『烏百花 白百合の章』があり、既刊は13冊となっている。2024年第9回吉川英治文庫賞を受賞、4月からアニメ『烏は主を選ばない』が放送された。
1991年、群馬県前橋市生まれ。早稲田大学文化構想学部在学中の2012年、『烏に単は似合わない』で松本清張賞を史上最年少受賞。17年、早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。デビュー作から続く壮大な異世界ファンタジー「八咫烏」シリーズは、外伝を含め『亡霊の烏』で13冊目となる。24年、「八咫烏」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。同年、NHKで同シリーズを原作とするNHKアニメ「烏は主を選ばない」が放送された。ほかの作品に『発現』。