1.はじめに
会社の近くの紀伊國屋書店で、読み継がれている本の特集コーナーに置いてあるのが目に留まりました。過去に紹介した以下の本と並んで掲示されていました。
bookreviews.hatenadiary.com
全体で100項目の考え方が書かれています。
そのため、全項目を紹介することはできませんが、自身が特に印象に残った9項目に絞って引用して案内します。
2.内容
(1)自分を好きになる
- 間違いを犯すということは、人間的に劣っているということではなく、人間的だということ。自分が犯した間違いを進んで認められるということは、人間的に円熟している証であり、健全な自尊心の尺度。正しくても間違っていても、自分は常に価値のある人間だ。
- 人は自分を基準にして他人を判断する。だから、自分に対する他人の評価は間違っていることのほうが多い。あなたが今のあなたのようになったのはどうしてなのかを、あなたの生育歴や人生経験についてほとんど知らない赤の他人がどうして理解できるだろうか。他人の評価があなたの人生に深刻な影響を与えるものでないかぎり、他人があなたをどう評価しようと、気にかける必要はない。
- 自分を他人と比較するのはどんな場合も好ましくない。なぜなら、あなたはこの地球に住む他のすべての人と同様、独自の長所、短所、才能、能力を持つ個性的な存在だから。環境や人生経験、ものの見方・考え方が組み合わさって、あなたは他人の誰とも違うユニークな存在。これはいい・悪いの問題ではなく、事実。
- 人からほめられると何となく居心地が悪くなるのは謙虚だからではない。それは自意識によるもの。つまり、人からほめられても、自分にはそれだけの価値がないと心の中で信じているために、とまどってしまうことが原因。賞賛の言葉をかけられたら、寛大な気持ちでそれを受け入れ、心からお礼の言葉を述べよう。あなたはほめられるだけの価値があるのだから。
- 意図的に他人を怒らせたり不愉快な思いをさせたりするのでないかぎり、その人の反応に責任を負う義務はない。自分の感情に責任を負うだけでも十分たいへんなことだから、他人の感情に対してまで不要な重荷を背負う必要はない。
(2)よりよい考え方を学ぶ
- 人との出会いを楽しむ。自分のことを気にしすぎない。相手にどう思われるかよりも、自分が相手のことをどう思うかを自問しよう。自分のことばかり考えなければ、愉快な人と楽しいひとときを過ごすことができる。
- どれほど嫌な人でも素晴らしい技能と特徴を持っている。どんなに嫌な人だと思っても、その人のポジティブな特徴に気づければ、それほど嫌な人だとは思えなくなる。嫌な人でも長所に目を向ければ、だんだん嫌でなくなっていく。
- 理解すべきことは、自分の行動が遺伝・教育・条件付けの組合せによって決定されているということ。あなたのしたことがうまくいかなくても、がっかりする必要はない。あなたがその行動を選んだ時点では、それが最善の決定のように思えたのだ。結果的にそうではなかったかもしれないが、そのときはそのように思えたのだから自分を許そう。
- 自分の望み通りに他人は振舞ってくれないという事実を受け入れる。自分に危害が及ばない限り、他の人をあるがままに受け入れ、変えようとしない。些細な問題をつくり出しているのは自分の心。非現実的な期待をしなければ、問題は消える。
3.教訓
記載されている項目は、特に奇をてらったようなものはなく、過去からよく言われていることが中心で聞いたことがある項目が多いのですが、自身を持って実践できていると言い切れるかというとそうでもない、という項目が並んでします。
「言うは易く行うは難し」の最たるもので、実践できれば今より楽に生きていくことができるんだろう、今風に言うと、「ウェルビーイング」の構築に貢献できる、と本当に思います。
上述の通り100項目あるので、人によって刺さる内容は異なります。ぜひ皆さんも手により読んでみて、自分自身にとっての金言を見つけていただければ幸いです。