
パラワンハナドリモドキ♀ 2025年2月8日 フィリピン パラワン島
2025年2月7日〜12日にフィリピンのパラワン島に遠征してきました。フィリピン諸島から西に外れた細長い島で、鳥相はボルネオに近く、島の固有種が多い所です。宿は5泊ともプエルトプリンセサ市内の同じホテルで、毎日、小一時間ほどの移動で探鳥に出動し、昼すぎにはホテルで休憩、午後再び出かけて、夜探鳥も行う楽チンな遠征の筈でした。ところが、乾季の筈なのに一月以上降っていなかった雨が、着いた日の夕刻から降り始め、しかも線状降水帯となる様な結構な雨量。結局、お日様を拝めたのは最終日の午前中のみで、予定されていた肝心なポイントやハイドに出かけることが出来ず、鳥果は残念な結果に終わりました。確認鳥種は61種で、そのうちライファーが35種と今までの海外遠征で最低の結果でした。しかし35種のうち23種がパラワン島の固有種で、探鳥地としては中々の場所でもあり、同行した方たちとリベンジを誓いあいました。
2月8日午前、前日夜からの雨は止むことなく、出かけたナプサン地区では森に入ることなく、雨天用の小屋で待機。そんな中、ガイドさんは遠くの木にいるコオオハナインコモドキ(Blue-naped Parrot)を発見、降りしきる雨の中、ずっと枝にたたずんでいました。

多少近い木に移動。相変わらず雨に濡れながらじっとたたずんでいました。

同じ場所に6羽ほどのキュウカンチョウ(Common Hill Myna)の群れが登場。ムクドリの仲間はどこでも群れたがるんですね。



近く、と言ってもそれなりの距離はありますが、コベニサンショウクイ(Fiery Minivet)が出現。黄色いメスだけがなんとか撮らせてくれました。


ガイドさんがコオオハナインコモドキがいた辺りに再びインコを発見。見ると尾羽にウチワの様な羽のある固有種のパラワンウチワインコ(Blue-headed Racquet-tail)♀でした。もっと近くで会いたかったですが、この時だけの登場でした。なんとかウチワ羽が見えるかと思います。

待機小屋のすぐ近くに小鳥が登場。やっと目の前に出てくれたのは、固有種のパラワンハナドリモドキ(Palawan Flowerpecker)♀でした。英名を訳すとパラワンハナドリなのに、何故かモドキがつく。和名パラワンハナドリは別にやはり固有種で、存在しますが、その英名はPygmy Flowerpecker、なんでこんな和名になっているのか訳がわかりません。



こんな近くに来てくれたのには理由がありました。ちゃんと餌となるバナナが吊るしてあったのでした。


そして、♂もやって来ましたが、直ぐにいなくなってしまいました。しかし、パラワンハナドリモドキは午後にタップリとご尊顔を拝することが出来ました。


雨は一向に止む気配はありませんでしたが、それでもお昼近くになって、小ぶりに。時々止むこともあり、移動する事になりました。
次回は移動中に立ち寄ったポイントで、出会ったパラワンガラやフィリピンオウムなどをアップしたいと思います。ご覧いただき有り難う御座います。

2年ぶりに現れたハギマシコ 2025年1月30日 岡山県高梁市
1月29日、我がフィールドを散策していると、時々姿を見せてくれるルリビタキ♂のR6が地面に降り立っていました。どうやら道に落ちたヤマハゼの実を啄んでいる様でした。


何個か啄んでは、枝上に戻り再び降り立つを繰り返してました。






1月30日、連絡をいただき駆けつけてみると、2年前と同じ道路脇の擁壁にハギマシコがいました。ただ、今季は飛来数も少ないのか、姿が見えたのはこの日だけでした。

2月1日、2月になっても我がフィールドは相変わらずで、アオジばかりが目立ちます。

2月4日、我が家の庭に時々姿を見せてくれるジョウビタキ♂。カメラを持ち出して、記念撮影。

別の場所でのジョウビタキ♂。

昨季に少ない少ないと嘆いていましたが、今季は更に少ない。我がフィールドでの写真が底をつきました(3月中旬時点)。もっとも2月はほとんど海外遠征だったので、出掛ける頻度も少なかったですけどね。
次回は、2月7日〜12日に遠征したフィリピン パラワン島の鳥たちを開始します。到着日から線状降水帯に見舞われ、鳥果は最低でしたが‥‥
ご覧いただきありがとうございます。

間近で撮らせてくれたナンヨウショウビン 2024年12月1日 アンダマン島
12月1日午前、朝食後、森に移動して探索を続けますが、狙いの固有種3種は音沙汰ナシ。でも振り返るとアオショウビン(White-throated Kingfisher)がいて、綺麗に撮らせてくれます。電線の上ですけど。


セグロカッコウ(Indian Cuckoo)が背中側から。この方向からだと尾羽先端の黒帯が見えて、セグロカッコウだと同定出来そうです。

ルリコノハドリ(Asian Fairy-bluebird)もちょくちょく目に入りますが、メスばかり。オスは一体何処にいるのでしょう?それともこの季節はオスも地味になっているのかな?

アンダマンオウチュウ(Andaman Drongo)は人を気にしないのか、それとも様子を見に来ているのかも。

ということで、少し時間は早いけど森を切り上げて、ホテルに帰還。昼食には少し早いので、ホテルのお庭を散策すると、目の前にナンヨウショウビン(Collared Kingfisher)。近い!生垣越しだからか警戒してない様です。光もバックも良いので、いい感じで撮れました。


縦位置に切ってみました。

ちょっと廻って、違う角度から。

他に亜種シマアカモズ(Brown Shrike)も目の前。



インドハッカ(Common Myna)も近い。


人慣れしている鳥は、森の鳥より近くで撮らせてくれます。それは何処も同じですね。
次回は、地元の我がフィールドでのルリビタキやハギマシコなどをアップする予定です。その後、アンダマン島を交えて、フィリピンのパラワン島、コスタリカを始める予定です。ご覧いただきありがとうございます。

ミドリサトウチョウ 2024年12月1日 アンダマン島
12月1日早朝、午前5時半に例によって、ホテルのお弁当を持参して出発。出発の時は丁度日の出。部屋越しに海から朝日が登ってきます。

行先は昨日と同じチディヤタブ地区の違ったポイントで探索。道路沿いの森で、ヒイロサンショウクイ(Scarlet Minivet)が出ましたが、綺麗に撮らせてくれません。

アンダマンキタタキ(Andaman Woodpecker)も再登場。ただし、真上でした。

アンダマンオウチュウ(Andaman Drongo)は何処でも顔を見せてくれます。

場所を移動して、平地の道路沿いの木々を探すと、ここには色んな野鳥がいます。ヒイロサンショウクイの♀がバッタを捕らえたのか、お食事中でした。


アンダマンヒヨドリ(Andaman Bulbul)が物思いに耽っているかの様にじっと佇んでいました。

仲良く3羽が並んだコシジロキンパラ(White-rumped Munia)。

コサンショウクイ(Small Minivet)が5、6羽ほどの群れで動き回っています。なかなか近くの良いところには来てくれませんでしたが。

飛ぶと派手な黄色の模様が鮮やかです。


♀の上半身は至って地味ですが、他のサンショウクイ種と同様黄色味があります。

こちらの実のなった木にはミドリサトウチョウ(Vernal Hanging-Parrot)。2羽でお食事中の様でした。


亜種シマアカモズ(Brown Shrike)の♂でしょう。

空を舞っているハネアシユビアナツバメ(Plume-toed Swiftlet)を追ってみました。辛うじてピントは合ったのですが、光が強くて、綺麗には行きませんね。


そんなこんなで時間は過ぎて、午前8時ごろに持参したお弁当を食しますが、時折車の通る道路脇でワイルドに頬張りました。
次回は続きの午前中の様子をアップしたいと思います。ご覧いただきありがとうございます。

緑のヘビを食事中のアンダマンカンムリワシ若鳥 2024年11月30日
11月30日午後〜夕刻、昼食を終えて、2時過ぎには再度チディヤタブ地区に出向き、Biological Parkに入場。動物園といっても森の中に所々、ケージがある程度で、ほとんど自然公園の中を散策している様。残り3種となった固有種(ハト2種、オナガ1種)を探します。

早速、コウハシショウビン(Stork-billed Kingfisher)がいましたが、お口に大きな魚。簡単には飲み込めないのか、見ている間はずっとこの格好のままでした。

塀で囲まれた池の上の木にはオオトカゲがお昼寝中。

通路の上にはキセキレイ(Eastern Gray Wagtail)。こんなところにも来ているのかと、なんか懐かしい。

木陰に杜鵑類、セグロカッコウ(Indian Cuckoo)との事。

頭部の白いカンムリワシ。固有種のアンダマンカンムリワシ(Andaman Serpent-Eagle)の若鳥だそうです。近いけど逃げないので、何をしているかと良く見ると‥‥

食事中でした。緑色の細長いヘビを食していました。英名のSerpent Eagle、即ちヘビクイワシの名前通りでした。

ヘビが垂れ下がったところを見ると、随分と細長いヘビですね。色がまた明るい緑色で、いかにも熱帯のヘビですね。

一般のお客さんも公園の中をそぞろ歩いています。

成鳥のアンダマンカンムリワシもいました。

出口近くにはルリコノハドリの♀か若鳥でしょうか、木の実を食していました。それにしても厚い雲が覆って、暗い。さっぱり色が出ません。




そんな訳で、公園の中を散策しましたが、最後の3種には中々お目にかかれません。夜の探鳥のため、例によってお茶屋でチャイを飲んでいたところ、雨が降り出し、おまけに結構な豪雨。夜探鳥は中止となり、宿に引き揚げて3日目は終了。
次回は4日目の午前中、同じ地区の違ったポイントを散策した様子をアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。
最新記事
- フィリピン パラワン島紀行 第1日目午前/パラワンハナドリモドキ パラワンウチワインコ キュウカンチョウ コオオハナインコモドキ コベニサンショウクイ
- ハギマシコ ルリビタキ ジョウビタキ/岡山県
- インド アンダマン島紀行 第4日目午前/ナンヨウショウビン アオショウビン セグロカッコウ等
- インド アンダマン島紀行 第4日目早朝/ヒイロサンショウクイ コサンショウクイ ミドリサトウチョウ等
- インド アンダマン島紀行 第3日目午後/コウハシショウビン セグロカッコウ アンダマンカンムリワシ ルリコノハドリ
- ルリビタキ ミヤマホオジロ アオジ アオアシシギ シロハラ ジョウビタキ/岡山県
- インド アンダマン島紀行 第3日目午前 その4/アンダマンヒヨドリ コシジロキンパラ カンムリワシ
- インド アンダマン島紀行 第3日目午前 その3/クロエリヒタキ キバラタイヨウチョウ コウラウン ノビタキ
- インド アンダマン島紀行 第3日目午前 その2/チャガシラハチクイ コウライウグイス アンダマンオウチュウ オオオニサンショウクイ コウハシショウビン等
- インド アンダマン島紀行 第3日目午前 その1/アンダマンアオバト アンダマンカンムリワシ アオショウビン ブッポウソウ等
最新コメント
- チョウキチ/台湾南西部紀行 高雄市編 その3/ズグロミゾゴイ タイワンオナガ オウチュウ バン
- 森の下のヒデびたき/春の琉球列島紀行2024年3月 奄美大島編 その3/アカヒゲ オーストンオオアカゲラ
- チョウキチ/春の琉球列島紀行2024年3月 奄美大島編 その3/アカヒゲ オーストンオオアカゲラ
- 森の下のヒデびたき/ タイ南部紀行2024年2月 ラチャプラパダム湖編 その1/コウハシショウビン シロハラウミワシ ムジサイチョウ チャイロカッコウハヤブサ等
- チョウキチ/ タイ南部紀行2024年2月 ラチャプラパダム湖編 その1/コウハシショウビン シロハラウミワシ ムジサイチョウ チャイロカッコウハヤブサ等
- 森の下のヒデびたき/ タイ南部紀行2024年2月 スリパンガー国立公園編 その3/オオヒメアオヒタキ ハチクマ マラヤシマヤイロチョウ
- チョウキチ/ タイ南部紀行2024年2月 スリパンガー国立公園編 その3/オオヒメアオヒタキ ハチクマ マラヤシマヤイロチョウ
- 森の下のヒデびたき/ タイ南部紀行2024年2月 パンガー湾国立公園編 その6/インドトサカゲリ アオショウビン アジアコビトウなど
- チョウキチ/ タイ南部紀行2024年2月 パンガー湾国立公園編 その6/インドトサカゲリ アオショウビン アジアコビトウなど
- 森の下のヒデびたき/ タイ南部紀行2024年2月 パンガー湾国立公園編 その4/マレーモリフクロウ インドブッポウソウ アオミミゴシキドリ シロガシラトビ等
バックナンバー
ブックマーク
- 最初はgoo
- 見沼の散歩道 鳥や花
- 見沼地区のフィールドノートと遠征鳥見
- 瑞鳥庵ブログ ー野鳥撮影に魅せられてー
- 同郷の大先輩の野鳥写真中心のブログです。
- SAKIKO'S Blue
- 小笠原得意の海鳥ガイド中村咲子さんのブログ
- Islandscare
- 小笠原の自然環境保護に取り組まれています。オガサワラカワラヒワを絶滅から救いたいものです。
- gooブログトップ
- スタッフブログ