自民党が出産を条件に奨学金の返済減免する制度の導入を検討しているようなのでメモ。
少子化対策というのは分かるんですが、ちょっと安直すぎやしませんかね。
それ以上に労働環境(給与)が良くならないと難しいと思うんですけどね。
出産条件に奨学金の返済減免 教育費軽減で提言へ―自民調査会:時事ドットコム
自民党の「教育・人材力強化調査会」は2日、子育て世代の教育費負担の軽減に向けて来週中に取りまとめる提言の内容を固めた。学生時代に奨学金の貸与を受けた人が子どもをもうけた場合、返済額を減免することなどが柱。
1 人あたり 1 万ドルの学生ローンを米政府が棒引きすると発表したことがニュースになっていたのでメモ。
学費はアメリカほどではないものの、国内でも奨学金についてはいろいろと問題になっているので、国内でもこれくらいの政策を打ち出してもいいと思うんですけどね。
学生ローン130万円超の返済免除へ 2千万人が借金帳消し 米政権:朝日新聞デジタル
バイデン米政権は24日、連邦政府から学生ローンを借りて、まだ返し終わっていない人を対象に、1人あたり1万ドル(約137万円)分の返済を免除すると発表した。ただし、収入の多い人は除く。
奨学金の出世払い制度が政府でまた話題になっているようなのでメモ。
議論が行われている会議体は「教育未来創造会議」のようです。
資料を読んでもはっきり書いてありませんが、これは第二種奨学金(有利子)採用者向けということでしょうか。
それにしても年収 300 万円を出世払いというのは夢がなさ過ぎるので止めた方がいいと思うのは僕だけでしょうか。
奨学金「出世払い」検討を…首相が指示、就職後に一定年収になったら返済 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン
日本では、返済不要の給付型奨学金の対象外となった学生は、貸与型奨学金を利用するが、卒業後、年収が低く返済に苦しむ人が少なくない。自民党内では、卒業後、年収300万円に達してから返済を始める制度案などが検討されている。
† 第一種の猶予はすでにある
ちなみに、JASSO(日本学生支援機構)の第一種奨学金(無利子)採用者には猶予年限特例があり、奨学金申込時の家計支持者の所得金額が 300 万円未満の場合に、卒業後に本人が一定の収入(給与所得者収入300万円、給与所得者以外所得200万円)を得られるようになるまでは返還の猶予が受けられるというようになっています。
早稲田大学がコロナウィルス騒動で困窮する学生への支援策として、1人10万円、総額5億円の学生緊急支援を実施することを発しました。
他の大学もこのような動きに続々と追随することになるんでしょうかね。
今般の新型コロナウイルス感染症拡大により、学費を負担する保護者等の家計急変や学生本人のアルバイト収入激減により経済的に困窮している学生が増えていることから、下記のとおり、緊急支援金、PC、WiFi機器貸し出し等のオンライン授業受講支援および既存の家計急変に対応するための経済支援型の緊急奨学金を含めた総額約5億円の緊急支援策を講じることといたしました。
東工大が親が大卒でない学生向けの奨学金を創設することがニュースになっていたのでメモ。
東京工業大学は、親が大学を卒業していない学生向けの給付型奨学金制度を2020年度から始める。ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典栄誉教授の寄付を基に設立した奨学金制度の中に、大学独自で予算を確保して新設する。
自身が大学に行ったことがないと大学の必要性を理解することが難しく、ましてや大学院なんかよく分からないというパターンは少なからずあるので、これは素晴らしい試みじゃないですかね。
自分の場合も両親共に高卒でしたが、父は大学に行きたかったものの、祖父に反対されて大学に行けなかったという経験があり、親として同じことを繰り返さないという明確な意思を持っていたようです。そんなわけで、僕が大学に入ったときはもちろん、博士過程まで進学したときはとても喜んでいたのですが、これは運が良かっただけで、誰もがそういう環境であるわけではないですからね。
高等教育を含めた教育の無償化で自民党がまとめた案が結局は出世払いになっていることが話題になっていたのでメモ。
奨学金の出世払いについては2011 年頃から話が出ていて、すでに JASSO には「猶予年限特例又は所得連動返還型無利子奨学金制度」が創設されており、平成 24 年 4 月以降の第一種(無利子)奨学金採用者の場合には、年収が 300 万円になるまでは返還が猶予されることになっています。
大学在学中は授業料無償化 自民が検討案まとめる | NHKニュース
納付の対象となる一定の年収については「初任給の平均値にあたる250万円以上」や、「300万円以上」など複数の案を例示して、今後検討を進めるとしているほか、納付額は正規雇用の標準的な収入の人でおよそ20年で支払いが完了する程度に設定するなどとしています。
支払期間が 20 年というのもどうなんでしょうかね。
すぐに払い始めても 40 半ばまでは払わないといけないわけですし、終身雇用が形骸化している現在では、住宅のような長期のローンは時代に合わないと思います。
少し前にJASSO が大学毎の奨学金返還延滞率を公表していたのでメモ。
マスコミにだいぶ取り上げられいましたが、実際に公表されているページを見つけるのがわかり辛くて大変でした。
上記のページでは学校1つずつしか情報を見ることができませんが、やはり東洋経済がランキング化していました。
芸術等は高く、国立や工科系は低い傾向があるので、素直に就職率と反比例するという感じでしょうかね。
独自集計!全大学「奨学金延滞率」ランキング | 奨学金制度はどうあるべきか | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
大学の奨学金延滞率は平均1.4%。1位は山口県萩市の私立大学である至誠館大学で、13.9%とかなり高い水準だ。また、5%以上の大学は22校に上った。延滞率の高さが目立つのが、やはり地方の私立大学だ。都市部と比較して、学生が就職してからの給与水準などに大きく影響を受けていることがうかがえる。一方で、国公立大学は地域にかかわらずランキング下位に固まっており、堅実さを見せている。
東京理科大が博士課程の学費を在学生も含めて実質タダ化するという施策を始めるようです。
もちろん受け入れのキャパシティの問題があるとは思いますが、実質タダというのは大きいですね。
博士課程の学費、全員「タダ」 東京理科大が来年度から:朝日新聞デジタル
大学によると、博士課程では、初年度の入学金30万円のほか、施設設備費18万円と授業料約80万円が毎年必要で、3年間で計約320万円かかる。来年度からは入学金と施設設備費を免除し、授業料相当額を返済不要の奨学金として給付する予定だ。
ちなみに僕の出身校では、博士課程は年額 84 万円(設備費等込み)でしたが、その代わり自由に使える研究費が 50 万ついていたので、実質年額 34 万円と謳われていました。これに TA/RA を加えたりするとほぼタダになるという話でしたが、それでも学費納付の前後は口座の残高にヒヤヒヤしたものでした。D 生だといろいろとアシスタントのように使われるので、大学的にはある種のスタッフ扱いされても悪くはないと思うんですよね。。。
奨学金に出世払い制度が導入されるようなのでメモ。
奨学金返済「出世払い」に=低所得世帯の学生対象―文科省 (時事通信) - Yahoo!ニュース
中川正春文部科学相は19日、2012年度予算について安住淳財務相と会談し、日本学生支援機構の無利子奨学金を借りた大学生が、卒業後に一定の収入を得るまで返済を猶予する制度を設けることで合意した。年収300万円以下の世帯の学生が対象となる。
中川文科相は「簡単に言うと、出世払い奨学金」と説明。「親の所得が子どもの就学環境に大きく影響してきている」として制度創設を決めた。今年度の貸与者で見ると、約10万人のうち約3万人が新制度の対象になるという。
結局、出世払いと言えば聞こえはちょっとソフトになりますが借金の繰り延べ措置をとるだけで、根本的な問題には踏み込まず仕舞いですね。
現状の奨学金制度の問題点は、収入に対する貸与額が大きくなりすぎているという部分にあるわけで、給付制度の拡充とかは考えないのですね。さらに利子が付くつかないという問題もあるわけですけどね。
かく言う僕も奨学金も残高が減らないので苦労しています。自分のように給料が伸びない仕事だとこのあたりは辛いです。
大学からなにやら封筒が届いていたんですが、どうせOB向けのイベント告知だろうとそのまま放っておいていたら、中身が奨学金継続願いで危なく奨学金がとめられるところでした。提出期限は今日までだったのでぎりぎりセーフ。これまでは学費相殺系の奨学金しかもらったことがなかったので分からなかったのですが、奨学金って生活状況とかを毎年報告しなくちゃならないのですね。
報告事項は「生活費の状況」「大学への出席状況」「単位の取得状況」の3つ。大学っていうシステムは基本的に「学部」で「親に養ってもらっている」というのが前提なんで、「博士課程」で「社会人」というマイナーな組み合わせだとどうも制度の隙間に挟まってしまって、書類とか作る際に思わぬところで躓いてしまっていちいち問い合わせしないといけないのがもはやパターンになっています。
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