TL で牛乳パックの牛乳パックの上部にあるくぼみ(切り欠き)が話題になっていたのでちょっと調べてみたら、いろいろと興味深かったのでメモ。
確かに冷蔵庫に入っている牛乳パックを調べてみると、開け口でない方に切り欠きが入っています。これについてネットで検索してみると、乳業メーカー*1や日本乳業協会に説明のページがあり、バリアフリー対策として2001年から実施されていることや、表示対象、表示方法が詳細に決まっていることが分かります。「牛乳」のみなので、低脂肪乳などの加工乳にはつかないわけですね。
バリアフリー対応容器として、目の不自由な方が、牛乳と他の飲料を区別でき、また切欠きの付いている反対側が空け口とわかるものです。
1.対象商品 種類別「牛乳」のみとする。
2.識別方法 扇状の「切欠き」を1個とする。
3.識別規格・位置 「切欠き」の半径Rは2.5mm又は6.5mmとし、開口部の反対側とする。
4.対象容器 500ml以上の家庭用紙パック(屋根型容器)とする。
ここまでの情報だけだと、業界団体の自主規格なのかなと思ってしまいますが、消費者庁が管轄の加工食品品質表示基準に明確に規定があり、現状では牛乳以外の中身については切り欠きをつけることは認められていません。つまり、低脂肪乳などの加工乳はいくら牛乳っぽくても、この基準によりつけることができないというのが真相なんですね。
加工食品品質表示基準(最終改正:平成24年6月11日消費者庁告示第5号)
(表示禁止事項)
第6条 次に掲げる事項は、これを表示してはならない。
・・・・・
(4) 屋根型紙パック容器の上端の一部を一箇所切り欠いた表示(別表5の左欄に掲げる加工食品について、同表の右欄に掲げる方法により表示する場合を除く。)
別表5(第6条関係)
牛乳(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年厚生省令第52号)第2条第3項に規定するものをいう。)
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