鉄分を採るならひじきがいいという話を親から聞かされたり、子供の頃に無理やり食べさせれた人は少なくないと思われますが、日本食品標準成分表2015年版(七訂)でこれを否定するような改訂が行われていたことがニュースになっています。なんと加工の過程で鉄鍋を使ったか否かが大きな分かれ目になるとのこと。日々常識は塗り変わっていくものですが、ちょっとこれには驚きました。
鉄釜由来?ヒジキの鉄分「9分の1」成分表改訂 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
「鉄分の王様」と呼ばれるヒジキの鉄分量が、国の食品成分表の改訂で大幅に減り、生産者や消費者に戸惑いが広がっている。
加工する釜を、昔ながらの鉄製でなく、現在主流のステンレス製で調べたところ、9分の1になった。豊富だとされる鉄分が釜に由来するものだった可能性がある。
具体的な記載箇所は日本食品標準成分表2015年版(七訂)の「日本食品標準成分表 一般成分 9類 - 1365343_1-0209.pdf」の p.116 にある部分。ちょうど赤丸で囲んだ部分が鉄分になりますが、ステンレス釜と鉄釜で全く含有量が変わっています。
同じく文科省の食品成分データベースの藻類/ひじき/ほしひじきの鉄分についてはまだ更新されていないようですね。
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