昨年に引き続き、今年も国分寺にある日立製作所中央研究所の庭園開放*1に行ってきました。
正門をくぐるとすぐに正面に谷があり、そこに橋がかかっているのですが、この橋の名前がちょっと変わっているのです。その名も「返仁橋」*2。昔は本当に「変人橋」だったようです。日立には返仁会という博士学位保持者の集まりがあり、この橋は世の中と研究所を結ぶ橋という願いが込められているのだとか。このイベントは本当に日立色がまったくなくて、もうちょっと科学的なところがあってもいいんじゃないかと思うんですけどね。
この「変人」の由来は、馬場博士の「世上才子と学者は自ら異なり、才子は所謂常識の豊富なるを現すが学者は然らず。是等両者の極端なるものを学者側では変人と云い、才子側では粋人と云う。何れも凡俗を脱し居るけれども、高度の発明を為すものは変人以外は期待し難い。」との持論によります。これより会員は変人と呼称することにしました。
「変人会」は1959年 (昭和34年)に「返仁会」と改称しました。馬場大変人は、改称の理由として「社外会場での入口立看板を道往く人に珍妙な会と立ち留まって見られたり、(一番体裁が悪かったのは)『日立変人会の皆様』と呼ばれるので、コレは如何に弟子共であるにせよ、余りの迷惑は拙い」と述べています。
庭園の木々の紅葉具合は昨年並み。池の白鳥が大人気で、白鳥にあわせて人が移動している感じでした。また、今年で退役といわれている*3、マツダ RX-8 のパトカーも来ていましたね。
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