SEMAT ( Software Engineering Method and Theory ) というソフトウェア工学再建運動というらしきものが始まっているとのこと。Ivar Jacobson(OOSEの人), Bertrand Meyer (Eiffel、オブジェクト指向入門の人), Richard Solely (OMGの人) という豪華なメンバーが書いたビジョンステートメントが公開されているようです*1。
問題を抱えてしまったソフトウェア工学を、もう一度やりなおそうという活動 - Publickey
文書ではまず、現在のソフトウェア工学の問題点を指摘しています。
* ファッション業界のように、いろんな言葉が流行している。
* しっかりした理論的基礎が欠けている。
* 多くの方法論や似たようなものが、あまり理解されないまま強調されている。
* 信頼できる実験や、その妥当性を評価することが欠けている。
* 産業界が実践していることと、学者が研究していることが乖離している。
なんていうか僕がソフトウェア工学の門をくぐったときには既にソフトウェア工学界はこんな感じだったし、ファッションのように流行を作り出してきた人たちが集まって、やり直せばうまくいくというのはいささか安直すぎるような気がするんですが気のせいでしょうか。自分がこの業界で一番不満に思っていることは、ちゃんとした事を教えてくれる人があまりにも少ないという事です。
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