マネーフォワードが定額給付金の使い道についての論文を発表していたのでメモ。
単なるアンケートや調査結果を発表しているところは多くありますが、論文という形態は珍しいですね。
結論としては流動資産が少ない家庭ほどすぐに使ったという、それほど目新しくない結果になっています。
特別定額給付金が家計消費に与える影響に関する研究論文を発表|株式会社マネーフォワード
- 給付金が支給された週から数週間にわたり消費が増加した。また定義によるが、給付金のうち6%〜27%が消費として利用された
- 労働所得の低い家計、また銀行預金などの流動資産(*1)を十分に保有していない家計は、他の家計に比べより多くの給付金を消費として利用した
- 「食費と生活必需品」や「対面を伴うサービス」への支出は給付金支給後早い段階で反応がある一方、「耐久財」や「住宅ローン・家賃・保険などへの支払い」による支出は長期にわたり反応があるなど、カテゴリーごとに消費が大きく異なった
職業柄、この論文がどの程度信頼できるのかについて気になったので調べたところ、ジャーナルの説明が以下のような感じになっていました。(lightly) peer-reviewedと、明確にlightly と書かれているので、いわゆる速報性を重視した、査読付きと呼べるようなものではなさそうですので、内容の信憑性については少し慎重になる必要があります。
Covid-19 | Centre for Economic Policy Research
At the end of March 2020, CEPR launched a new online (lightly) peer-reviewed publication, Covid Economics, Vetted and Real-Time Papers, to disseminate emerging scholarly work on the Covid-19 epidemic.
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