AWS がライセンスの問題によりElasticsearch と Kibana をフォークした*1ことがニュースになっていたのでメモ。
先日、Elastic が Elasticsearch と Kibana のライセンスを Apache License 2.0 から Server Side Public License(SSPL)と Elastic License のデュアルライセンスに変更することを公表*2していたので、これに対する AWS の対抗措置ということになります。これは一足先に SSPL にライセンス変更をしているMongoDBと同じ展開ですね。
AWSがElasticとKibanaをフォークへ | OSDN Magazine
AWSの動きの背景には、ElasticsearchとKibanaを開発するオランダElasticの方針変更がある。Elasticは1月15日、これまでApache License 2の下で公開していたElasticsearchとKibanaについて、ライセンス方針を変更し、独自ライセンスのElastic LicenseとSSPL(Server Side Public License)のデュアルライセンスにすることを発表した。理由について、クラウド事業者が貢献せずにオープンソース技術を活用していると説明していた。
ただ、SSPL は OSS ライセンスとしては認められていない*3という大きな問題があるので、ソースコードは手に入りますが OSS ではないというちょっと特殊な状態になります。具体的には RedHat を始めとする主要なディストリビューションがサポートすることがないということになります。過去に MongoDB が AWS 等のクラウドベンダーを非難していた内容は以下の通りですが、それからだいぶ時間が経ったものの AWS は頑なに歩み寄らないですね。一時は MS や Oracle が OSS の敵のような感じでしたが、最近はすっかり AWS が悪者のようです。
MongoDB now released under the Server Side Public License | MongoDB
The reality, however, is that once an open source project becomes interesting, it is too easy for large cloud vendors to capture most of the value while contributing little or nothing back to the community.
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