Thunderbird などのメーラーで返信を行うと、メールには References ヘッダや In-Reply-To ヘッダなどが自動的につきます*1。スレッド表示ができるメーラーは、基本的にはこの情報を使っています。
このため、新規のメールを書くときに宛先を打つのが面倒だからといって、返信を使ってメールを作成すると関係ない内容がスレッドに追加されることになります。しかしながら、宛先が多かったりすると返信で新規メールを作る方が楽で間違いがないのも事実です。
これを解決するためには、返信でメールを作成した後でヘッダの情報を編集してやればよいということになります。問題は標準ではメールの作成時に References ヘッダや In-Reply-To ヘッダは見ることできず、編集もできません。これを何とかするためのアドオンを探してみたら、Header Tools Lite というアドオンを見つけました。
基本的には上級者向けですが、入れておくと小回りが効いていいですね。
最近、spam というかフィッシングメールに .iqy という添付ファイルがついていることが多くなってきましたが、これについてトレンドマイクロや IPA が注意喚起を出していたのでメモ。
僕自身も始めて見ましたが、.iqy はウェブサイトからデータを取り込むための Internet Query ファイルの拡張子で、通常は Excel に関連づけられているようです。あまり使われていない拡張子を使うマルウェアというと、一時期 .pif などが使われていたことがありましたが、狙いはそれと同じような感じでしょうか。メールサーバを管理している人であれば、iqy の添付を弾くだけでもそれなりの対策になりそうです。
拡張子 ".iqy" のファイルとは? 1 日でメール 29 万通が日本国内に拡散 | トレンドマイクロ セキュリティブログ
トレンドマイクロでは日夜多くのサイバー攻撃を監視していますが、この8月に入り、日本語のスパムメールにおいて、拡張子 “.iqy” のファイルの添付を初確認しました。この見慣れない拡張子のファイルの正体はなんでしょうか?新たに登場した添付ファイルの手口について、その実例を紹介します。
† 参考