『0.03フレームの女』
日暮美和(夏菜)は、アシスタントの苅谷(宮田俊哉Kis-My-Ft2)と共に作業に追われていた。美和は映像編集スタジオの職員で、中でも美和が担うのは、映像に特殊効果(CG)を施す仕事だ。何もない風景に未来風のビルを合成したり、一人の役者を二人にしたり…。
深夜、作業をしていた美和は、思わず声を上げる。主演女優が旧家の町並みを歩いているカットの、旧家の軒と軒の境。路地にもなっていない様な、暗く狭い狭間に、女が立っているのだ。スタッフかエキストラが映り込んでいる。最初はそう考えた。しかし、何か変だ。その女の顔を拡大してみる美和。その女は、目と口を大きく開いて叫んでいたのだ。それだけではない。1つ前のフレームに戻しても、次のフレームに送っても、そこに女の姿は無かったのだ…。
『水を預かる』
主人公ユノモトナオヤ(香取慎吾)は、売れない脚本家。締め切りが過ぎていても全く原稿を書けず、焦る一方で筆は一向に進まない。ある日、そんなユノモトの部屋を隣に住んでいる女子大生・水野(夏帆)が、大量の水を持って訪ねてきた。「水、預かってもらっていいですか?」水野から大量の水を預かるユノモト。「水…しかしなぜ、水を他人に預ける?」“預かった水”を前に、ユノモトはさまざまな推理や妄想を膨らませ、ドラマは思わぬ方向へと進んでいく。
『人間電子レンジ』
“勤続30年で平社員”“給料泥棒”そんな陰口をたたかれ、毎日会社で肩身の狭い思いをしている主人公、久米清(志賀廣太郎)は、やる気も気力もない疲れ果てた営業マン。
そんな疲れた清を心配する清の娘、朋美(真野恵里菜)は、ボーナスで人間電子レンジこと、“ハートレンジ”を奮発して購入した。説明書きには「みなぎる活力!」「あふれる自信!」の文字。これに入ると、だれでも心が熱くなるというのだ。
そんな“ハートレンジ”に無理矢理押し込まれた清。そこから出てきた清は…。
『仮婚』
独身OL・盛田成美(石原さとみ)は、彼氏無しの27歳。
友人の結婚式帰り、「そろそろ結婚したいけど、相手がな……」などと成美が思い巡らせていると、“仮婚相談員”という肩書の謎の男・並木(北村有起哉)に“仮婚”というシステムを紹介される。“仮婚”とは、焦っていないと言いつつ実は結婚に興味がある、という働く女性のために提供されている<二日間限定の結婚>のことで、三つのプランに分けられている結婚疑似体験“仮婚”を試してみようと決意した成美は、好みの男性を選び“仮婚生活”をスタートさせていく。
『ある日、爆弾がおちてきて』
ある日、空からボクの上に女の子が落ちてきた。予備校生・遠山聡(松坂桃李)の上に突如降ってきた女の子・パルカ(黒木華)は、遠山の高校時代の同級生・永峰はるか(黒木華/一人二役)とうり二つ。パルカは自分のことを「人型の爆弾」と主張する。どうやら胸に付いている時計の針が12時を指すと爆発を起こしてしまうらしく、その針は胸のドキドキで進むと言って、パルカは遠山を強引にデートに誘い出す。
「爆弾」を抱えた不思議な女の子と、ごく普通の男の子が織りなすSFファンタジー。突然降ってきた「人型爆弾」パルカと遠山のデート、そこにはある事実が隠されていて…。
more...大家将 世にも奇妙な物語 '13秋の特別編 标注为