-やわらかく、優しく、甘く…呼び覚まされる想い-
香り、手ざわり、音、ふとした瞬間に湧き上がるノスタルジー
様々な作曲家の名を冠して書かれたラヴェルの楽曲を
各曲をイメージした詩の朗読に続けて
スキャットにアレンジしました
親しい人々から「RaRa」と呼ばれていたという、
大好きなラヴェルへのオマージュ、ララ・ノスタルジィ
フランスの作曲家ラヴェルの名前を知ったのは中学生の頃でした。ソナチネの第二楽章をアレンジしたポップス曲に出会って夢中になり、 それからはラヴェルのあらゆる楽曲をのめり込むように聴き続けました。
細部まで綿密に品良く紡がれ、お洒落で粋な音楽たち。 ラ・ヴァルス、序奏とアレグロ、ヴァイオリンソナタ遺作、クレマン・マロのエピグラム… 大好きな、生涯の友になるであろう楽曲を沢山知る事ができました。
印象派や新古典主義に分類されるラヴェルですが、 私は彼の音楽の奥底に、熱く漲っている魂の叫びのようなものを感じます。 そしてその源は、郷土、民族性、古き良き文化、母親など 彼自身のルーツへの愛情であるように思われました。
ラヴェルの楽曲を聴く度に私は、強いノスタルジーに包まれます。 もう手の届かない世界に思いを馳せながら慈しむような感覚… そんなイメージを形にしてみたくて、今作を手がけました。
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