身懷絕技的少年香取一斗,在由香港返回日本後,進入了清雅學園,成為足球隊的一份子,從此展開了團隊奮戰的足球競技生涯!
1985年より連載開始。当時は『キャプテン翼』が全盛期だったこともあり、サッカー漫画がやたらと流行り、あらゆる雑誌でサッカー漫画が連載されていた。少林拳の使い手の主人公香取一斗が、友人や学校新聞などにおだてられてサッカー部に入り、幼なじみでライバルである由良和馬らと共に、少林拳法によるサッカーのセオリー無視な動きで周りを翻弄し、全国大会を目指していく。主人公達の中学2年生、3年生時と、『風飛び一斗』として高校1年生時が描かれている。
連載初期は『キャプテン翼』の例に漏れず必殺技が多用されており、明らかにルール無視や物理法則無視、人体の生理学上困難な必殺技が多かった。しかし後期になると必殺技を使うなどの描写は少なくなり、フォーメーションを組んでのディフェンスのプレッシャーや前線の押し上げ方など、比較的リアルなサッカーの描写をしている。ただ、スポーツマンシップに明らかに反した行動や人を見下した言動が多数あり、スポーツ漫画というよりはギャグ漫画に近い要素もある。また、対戦校とトラブル(乱闘)の後、試合をするという展開がお約束であった。
途中、主人公の高校進学後は『風飛び一斗』とタイトルを変えつつも、20年以上の連載を誇るサッカー漫画屈指の長期連載作品だった。しかし、2007年に月刊ジャンプの休刊に伴い、未完のまま打ち切り扱いで連載を終了した。強引に最終回に持っていくこともなく、明らかな未完扱いで終わった漫画は、月刊ジャンプの中では唯一この漫画だけである(以前から連載休止中であった『冒険王ビィト』を除く)。最終ページには、あとわずかで完結にもって行くつもりであったという構想が説明されているものの、無理矢理完結することを良しとせず未完のまま終了するということだけが書かれている。高校では主人公一斗が他校に進学し新しいチームメイトと共に全国大会に出場。かつての戦友である清雅のチームメイトと対戦直前で連載が終了してしまった。
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