江戸時代を舞台にした連作型の怪談サウンドノベル。さまざまな未解決犯罪や身の毛もよだつ猟奇事件、妖怪変化出現など、江戸の闇をばっこする魑魅魍魎(ちみもうりょう)への恐れを全6章のストーリーで構成している。
システムは既存のサウンドノベル同様、物語の進行上に現れる選択肢をプレイヤーがセレクト。選択内容によってストーリー展開が変わるというオーソドックスな仕様だ。当然、各章ごとにエンディングも複数用意されていて、何回も楽しむことが可能。また、江戸特有の用語解説をする江戸豆知識や、たどりついたエンディングタイトルが表示される終幕一覧など、繰り返しプレイすることによって得られるご褒美もある。「怖いもの見たさ」を収集させるという、人間の本能をあおるゲームシステムが、本作品の生命線といえる。(中田和志)
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