――『アルサナ。この命の力、今こそお前に還そう』――
エリゼ支星六龍の一柱、『星龍』シェンディテは死者の王との戦いで傷つき、
モルディス森林国家群の最東端であるリウェルテリア王国にある湖の畔に墜ちた。
王国の姫君アルサナは、国の秘宝である『幻の鏡』を持ち出し、封じられた『生命』の力を用いてシェンディテの傷を癒す。
間に龍族の巣を挟むとはいえ、東側の大砂漠から常に化物の侵攻を受けているリウェルテリアにとって『幻の鏡』は国を守る魔力供給の要。
だがシェンディテを癒したことで鏡は一時的に力を失い、次の担い手を求め雲散霧消した。
カーチスト暦第一陽期353年、この時よりシェンディテはリウェルテリアに座す護国の龍として、 またアルサナは『幻の鏡』による余韻での一時的な不死者として、人々の伝承に名を轟かせるようになる。
そしておよそ1200年――カーチスト暦第三陰期2年、アルネア西方全土を巻き込む大戦が、龍と少女との運命を新たに紡いでゆく。
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