─作品コンセプト─
死が美総体に永続性を齎し得るという錯誤―美しさとは抑、我々の創る幻影であろうか。美しさとは、そして美しいものは具象の世界線に現れ得るのであろうか。畢竟「美」などという観念は存在し得ず唯「美しいと思う」といった思惟のみが存在するのではないか。それでも、死が美しいのは何故かー。
或る夏、少年は一つの罪を犯す。「渠」は手術台で心臓を穿ち、少年は神社にて少女の肉を裂き儀式と為した。滴り落つる36度余りの罪科と零れた腸から始まった呪詛の八月最終日は、少年の腦にて幾度もノイズを以て再演され、そして矛盾し、少女の「えいえん」には肉薄しない。血塗れの鉈を片手に喘ぎ続ける少年はその最果てにて、美しさに触れるための祈りに気附く。
45分のノイズの先、渠ら二人は罪悪ありて、天に行くことを得ざるべきかー。
──酸欠天使文學ちゃん
─レーベルによるコメント─
Siren for Charlotteからトラックメイカーであるダンダンヲがプロデュースする酸欠天使文學ちゃんのアルバムである『心療外科』をリリースします。
美しい青春の病、崩れたノイズ、デジタリズム、狂おしく揺れ続けるポエジー。そして、新しいシューゲイズであり、ダンダンヲの"私"の声としての音楽である事。
そこには少年が居る、ひとりの、美しい、言葉のかたまりの、思弁の、天使の、てんしとしての、天文図のような少年が。
この優れて実験的で美しい事件を、ぜひご体験下さい。
Siren for Charlotte is pleased to announce the release of “Psychosomatic Surgery,” an album by 酸欠天使文學ちゃん (Sanketsu Tenshi Bungaku-chan),, produced by trackmaker Dandanwo from Siren for Charlotte.
Beautiful adolescent sickness, crumbling noise, digitalism, and madly swinging poetry. It is a new shoegaze, a music as the voice of “I” of Dandanwo
There is a boy, a beautiful boy, a mass of words, a thoughtful voice, an angel, as an angel, the boy like an astronomical chart.
We invite you to experience this excellent, experimental, and beautiful case.
──Siren for Charlotte
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