巡る、鼓動。体温。血の匂い。研ぎすまされた細胞。
私たちの体は実に神秘的である。
あまりにも脆く、儚い肉体であるにも関わらず、
「生きる」という精神を芯におき、今日もまた、忙しく動き出す。
生き続けたいと願うのは、まぎれもない、生命の意思である。
此処は決して、”流れ着いた世界”ではない。
母の祈りを噛み締め、私たちが自ら踏み出した世界である。
常時アンバランスな人の心は、時折、芯さえも忘れ、ただの器となる。
ひとりひとりに眠る、生命のリズムは、ちゃんと聞こえているだろうか?
たゆたう旋律に身を委ね、跳ね上がるリズムに身を震わせ
その細胞ひとつひとつに、命を感じてほしい。
誰のものでもない、貴方だけの命を。
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