おはよう。
この世界はもうすぐ滅びます。
—その魔女が目を覚ますとき、世界は滅ぶ。
かつて、この世を創ったといわれる大いなる魔女たち。
"四聖母"と呼ばれる彼女たちは、
信仰を失った人間たちの傲慢さによって、この世を去った。
遺されたのは天を貫く巨大な腕と、
地の底へも続く深い深い洞窟。
"魔女の大穴"。
魔女が住んでいたとされるその迷宮ダンジョンには、
この世ならざる魔物が蠢き、その最深部には、手にした者の夢を
何でも叶えてくれる【魔女の遺品】が眠っていると噂されていた。
"大穴"に挑む命知らずの冒険者は絶えない。
人が人を呼び、迷宮の周りには街ができた。
「あなた」はそんな迷宮を目指し街にきた者のひとり。
冒険者たちで組織される"ウィッチハント隊"のギルドリーダーとして迷宮に挑み
いまだ誰も到達したことのない最下層を目指すことになる。
一方、"魔女の大穴"のなかでは、不思議な現象が確認されていた。
魔女の思念がまだ生きているのか。はたまたその魔力の残滓によるものか。
女性の冒険家が侵入すると、男性には使いこなせない力が与えられるという。
そしてそれは、誰かを想う、
その愛の強さに応じて発現する。
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