最後のドラゴンマスター・アレスの冒険譚からどれほどの時が過ぎたのか……。彼らの活躍がルナに住む人々の記憶から薄れて伝説となってしまったころ、アルテナ神団を名乗る教団が現れた。彼らは女神アルテナの名の下にルナを強力に統べようとしていた。そのとき、ひとりの少女が凍てついた青き星で目覚めた。天空に輝くルナを見て彼女はつぶやく「まだ目覚めのときではないのに……」。
考古学者の卵であるヒイロは、ルナに存在する最古の遺跡ともされる青き塔を盗掘……もとい、発掘していた。まんまと竜の目と呼ばれる宝を入手したヒイロの前にまばゆい光が走り、少女が姿を現わした。彼女は言う。「わたしの名はルーシア。青き星からやってきました。この世界は危機に瀕しています」。強力な魔法を操り、塔に棲む魔物を一掃するほどの力を持つルーシアであったが、かつて青き星を滅ぼしたゾファーの前にその力を奪われてしまう。
ヒイロはルーシアを女神アルテナに会わせるために共に旅立つのだが、なぜかアルテナ神団は彼女をルナを滅ぼそうとする魔王として捕らえようとする……。ふたたび魔法世界ルナに異変が起きようとしていた。
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