「選手を辞めたら、どうやって生きていけばいいんだ!?」
37歳にして新人。社会人デビューとしてはあまりに遅すぎる新町が、どん底の中で出会ったのは“スポーツマネージメント会社「ビクトリー」”。スポーツマネージメントとは、現役アスリートの代理人やマネージメントを行う、いわば裏方。それでも、サッカーを心底愛していたし、スポーツを誰よりもリスペクトしているからこそ、新町はそこで働く決意をする。そして、何よりもサッカー選手だった自分を誇りに思ってくれていた娘たちのために。
しかし、その娘たちには、引退したことを言えないでいる。
でも、近い将来、娘たちに自信を持って引退したことを、セカンドキャリアを踏み出したことを言えるように、持ち前のポジティブ力と、サッカーで鍛えた直感力で突き進む決意をする。
ただ、心のどこかでは “引退”が未だ受け入れられない自分がいて、現実の間で揺れ動いていく。
そして、37歳での新卒は簡単なものではなく、仕事でも大きな壁に直面する。
彼が選ぶのはサッカーか新しい人生か―― 。
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