本作は、定年を控える刑事・有馬、若手弁護士・世良、女性検察官・春名の3名が所属する、死刑囚を再調査し、冤罪の可能性を探る組織「誤判対策室」を舞台に繰り広げられる本格法廷ミステリー。有馬は、かつて担当した事件で無実の者を冤罪に陥れた過去があった。有馬はその事件への贖罪の気持ちと冤罪事件の可能性を疑い「誤判対策室」である事件を調査していくと、一人の死刑囚にたどり着く。そして多くの謎に突き当たりながらも次第に隠されていた真実が次々と浮かび上がってくる。死刑囚の死刑執行というタイムリミットが迫る中、刑事・弁護士・検察官、登場人物それぞれの戦いがひとつになるとき、息もつかせない程のスピードと緊迫感を持って物語はクライマックスへと向かって進んでいくー。
主演の舘ひろしが演じるのは定年を目前に控えたベテラン刑事・有馬英治。有馬は男として刑事として60歳という節目を前に葛藤を抱えながらも、とある事件の死刑囚の冤罪の可能性に人生をかけて挑んでいく。そしてWOWOWドラマとしては、2006年に放送された「イヴの贈り物」以来12年ぶり、かつ連続ドラマWでは初となる舘ひろしの主演が実現した。
さらに「誤判対策室」に所属する若手弁護士・世良章一を演じるのは、古川雄輝。13年放送「イタズラなKiss〜Love in TOKYO」で入江直樹役を演じ大ブレイクし、その後も連続テレビ小説「べっぴんさん」、現在公開中の日韓合作映画『風の色』主演など、今もっとも注目されている若手俳優の一人である。有馬の言動に疑いを持ちながらも、有馬の熱意に押されながら再調査に協力していく。
そして有馬と世良のもう一人のパートナーとなる女性検察官・春名美鈴を演じるのが、1995年放送の連続テレビ小説「春よ、来い」でデビュー。人気ドラマ「3年B組金八先生」シリーズに出演のほか、数々のドラマ・映画で活躍する実力派女優の星野真里。検察庁にいち早く戻るために「誤判対策室」では上司の検事からの指示で行動する春名、しかし次第に有馬と世良、そして冤罪事件と向き合っていく。 本作の監督を務めるのは、これまで映画『海炭市叙景』『私の男』『武曲 MUKOKU』など、多くの話題作を生み出し日本映画史に衝撃を与え、国際舞台でも活躍を続けてきた熊切和嘉。WOWOW連続ドラマ初監督に挑む。そして脚本を映画『武曲 MUKOKU』でも熊切監督とタッグを組んだ高田亮が担当。2人によって原作に新たな脚色が加わり登場人物たちの濃密な人間ドラマが描かれる。死刑執行まであとわずか、圧巻のタイムリミットサスペンスが誕生した!
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