第三次世界大戦後の疲弊した世界を世界倫理機関が掌握・支配した。
そこでは戦争の火種になるという理由で暴力や宗教、娯楽文化の一切を規制され、またそこで暮らす人々は感情・自我を抑圧され、恒久平和の中で生きていた。
西暦2017年、そんな機関のやり方に反発を覚えた日本国民が東京に集結し制圧、機関から独立した都市を形成した。それから11年後……筑波ローカルコロニーの住人・未名守徹はいつの間にか歩いていた東京郊外で東京防衛軍の少年兵らの手によって保護され、東京の中に運び込まれた。
機関にとって野蛮人の集まりと見做されている東京の街で徹が見たものとは? そして、東京は機関の侵攻から、街を、文化を守りきることはできるのか?
more...