ある事件をきっかけに27年前の5つの事件の矛盾に気づいた麻衣(本田翼)。BS局に務める彼女は番組企画として“未解決事件の検証番組”を提案するがあえなく却下。しかしその企画に可能性を感じた彼女の上司長谷川(岸谷五朗)は、長い付き合いの敏腕フリージャーナリスト三上(大谷亮平)を麻衣と引き合わせる。お互い馬が合わないと感じる三上と麻衣だったが真実への“チェイス”がスタートする。
事件は全て同様の手口で、遺体発見現場は同一の河原沿い。全5件の事件のうち、3件目だけがDNA型鑑定の結果を元に立件され有罪判決。前後の4件は未解決のままとなっている。
なぜ3件目だけが有罪確定しているのか、前の2件はなぜ不起訴なのか、そしてなぜ犯人逮捕後も同様の手口で事件が起こっているのか…。
そして手探りの中で調査を進めていた三上と麻衣は、服役中の人間が“冤罪”ではないかという仮説へとたどり着く。果たして当時のDNA型鑑定は本当に正しかったのか?冤罪だとすると真犯人は?
未解決事件の検証番組から、真相究明へ。BSで腐りかけていたジャーナリズムに火をつけた長谷川は、局内で絶対的権力を持つアナウンサー真紀子(羽田美智子)を巻き込み、ついに検証番組の放送にこぎつける。
OAまでの限られた時間の中で真実を追い求める三上と麻衣だが、調べれば調べるほどわかっていく事件の闇。その真実は警察、科警研、司法、あらゆる国家権力が絡み合う“絶対に触れてはいけない”タブーだった…。
報道の限界とは?私たちが見ているものが“真実”と言えるのか?本物のジャーナリズムとは?
数々の苦難を超え、BS放送の小さな報道番組が今、日本を突き動かす。
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